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「60GHz帯の無線ルータも展示! 新規格“11ad”対応、“世界シェアNo1”で国内進出」TP-Link
~「NAS EXPO 2016 秋」見所紹介(3)~

text by 石井英男

TP-Linkの製品群

 NASの活用方法を提案するウエスタンデジタルジャパン主催の「NAS EXPO 2016 秋」が、10月8日(土)の11:00~18:00に、ベルサール秋葉原で開催される。

 NAS EXPOは今回が2回目の開催だが、今回は前回よりも出展企業が増え、さらに大規模なイベントとなる。参加予定企業は、Western Digital、アイ・オー・データ機器、Synology、フィールドレイク、ASUSTOR、ASUS、AOS、QNAP、WinDiskRescue(くまなんピーシーネット)、CFD販売、TP-Link、ユニットコム、ロジテックである。

 今回は、初出展となるTP-Linkに話をお伺いした。同社は「無線LAN製品の出荷数で世界No.1」をアピール、今後、日本国内の販売を強化していく予定という。

ブースの見どころ:売れ筋の11ac対応製品だけでなく、世界初の11ad対応製品を展示

ティーピーリンクジャパン株式会社 支社長 李超毅氏

 TP-Linkは、1996年に中国で設立されたSOHO/SMB向けネットワーク製品メーカー。2005年から海外展開を開始。現在は、世界42カ国に現地法人を持ち、多くの国で市場シェアNO.1を獲得。世界有数のメーカーに成長している。

 日本法人であるティーピーリンクジャパン株式会社は、2015年10月に設立され、2016年2月から日本国内でのオンライン販売を開始した。NAS EXPO 2016 秋に出展することになった理由を、支社長の李超毅氏(以下、李氏)に聞いてみた。

[李氏]「NASを使うためには、通信機器が必要です。現在は無線LANルーターが主流ですが、弊社の高性能無線LANルーターを利用することで、より速く快適な環境を実現できます。

 また、弊社の無線LANルーターはUSBポートを備えており、USBポートにHDDやUSBメモリを装着すれば、簡易NASとして利用することができます。家庭や小規模な企業では、いきなり高価なNAS機器を導入するのではなく、まずは無線LANルーターのNAS機能を利用するのがいいと思います。それで、NAS EXPO 2016 秋への出展を決めました。また、弊社は今年設立20周年ですが、それを記念してロゴマークを新しいものに変えました。よりスマートになったロゴとともに、弊社を広く知ってもらいたいと思っています」

 TP-Linkは、無線LANルーターから無線LAN中継機、ハブ、PLCアダプター、スイッチなどさまざまなネットワーク機器を開発・販売しているが、NAS EXPO 2016 秋のブースでは、最新の無線LANルーターや無線LAN中継機を中心に展示するとのことだ。

[李氏]「まず、世界初のIEEE 802.11ad対応無線LANルーター『Talon AD7200』を展示します。これは2.4GHz帯と5GHz帯、そして11adで対応した60GHz帯のトライバンド対応で、理論上、最大4,600Mbpsでの通信が可能です。

 AD7200は、アメリカではすでに販売が開始されていますが、日本での発売時期は今のところ未定です。まだ11ad対応デバイスがほとんど出ていないので、対応デバイスの普及状況をみながら日本でも投入していこうと思っています。

 また、特にお勧めしたいのが11ac対応無線LANルーター『Archer C3150』と『Archer C9』の2製品です。Archer C3150は、アンテナを4つ備えていて、理論上、最大3,150Mbpsでの通信が可能です。この速度で通信できる日本メーカーの無線LANルーターは発売されていません。海外メーカーの製品は日本でも売られていますが、それよりも価格が15%程度安いです。

 Archer C9は非常に人気がある製品で、3本のアンテナを備え、最大1,900Mbpsでの通信が可能です。Archer C3150は、4Kのビデオのストリーミングにこだわる方にお勧めします。一般的な家庭なら、Archer C9のほうがコストパフォーマンスが高いと思います。さらに、『RE450』という無線LAN中継機も展示します。これは今、日本国内で一番速い無線LAN中継機で、他社製品の速度は最大1,200Mbpsですが、RE450は最大1,750Mbpsとなっております」

世界初の11ad対応無線LANルーター「AD7200」。8本の可動式アンテナを搭載
AD7200の背面
11ac対応無線LANルーター「Archer C3150」。最大3,150Mbpsでの通信が可能
11ac対応無線LANルーター「Archer C9」。最大1,900Mbpsでの通信が可能
無線LAN中継機「RE450」。最大1,750Mbpsでの通信が可能
同社の人気モデル「Archer C7」。2.4GHz帯で450Mbps、5GHz帯で1,300Mbpsの通信が可能

 AD7200は、まだ日本国内での認証がとれていないため、あくまで静展示となるが、11adについて興味がある方は、TP-Linkのブースで実物を見てみたり、スタッフに詳細を尋ねてみてはいかがだろうか。なお、TP-Linkの製品は、現時点ではAmazonや楽天、Yahoo!ショッピングといったECサイトでのみ販売されているが、量販店などの店頭販売に向けて準備中とのことだ。

自社工場を持ち、開発から製造まで一貫して行なっている

 競合他社と比べた際のTP-Linkの利点は、自社工場を持ち、開発から製造まですべて自社で行なっていること、という。

[李氏]「今、Aamzonのレビューでは、弊社のほとんどの製品が★4つ以上になっています。それは品質が高いということの証拠になると考えています。また、弊社は自社工場を持っており、品質にこだわって製造を行なっているのもアピールさせて下さい。

 そして、チップセットにおいても、クアルコムとブロードコムという2つの有名なチップセット会社とパートナーを結んでいますので、最新のチップセットをいち早く使うことができます。また、個人的な意見ではありますが、弊社の製品は、競合他社の製品よりもデザインがいいと思っています。」

セッションの見どころ:会社の概要や製品の特徴、使いこなし方を解説

ティーピーリンクジャパン株式会社 リテールマネージャー 田中寿朋氏

 TP-Linkは、ステージでのセッションも行なう予定。そこで、どのような内容のセッションになるのか、当日セッションを担当するリテールマネージャーの田中寿朋氏(以下、田中氏)に聞いてみた。

[田中氏]「まだTP-Linkのことをご存じでない方が一杯いらっしゃるので、まずはTP-Linkというのはどんな会社かということと、今、日本ではどういう感じで展開しているのかということをお話する予定です。

 あとは、弊社の無線LANルーターを利用すれば、簡単にファイル共有ができたりとか、そういうNAS的な使い方もできますよという提案もさせていただきたいと思っています」

日本市場でもマーケットシェア1位を目指す

 最後に李氏より、NAS EXPO 2016 秋に興味がある読者へのメッセージをいただいた。

[李氏]「TP-Linkはすでに多くの国で、マーケットシェア1位ですし、当然、日本市場でもマーケットシェア1位になりたいと思っています。そして、弊社はどの国でも、そうした品質の高い製品をリーズナブルな値段で提供しています。つまり、コストパフォーマンスが高い製品を提供しています。これからも全力を尽くして、日本でのマーケットシェア1位を目指して頑張っていきたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。」


 イベント当日のタイムテーブルは以下の通り。同社のセッションは14時10分からとなっている。

【当日の予定(時間や順序は変更される可能性があります)】
【12:30~13:00】Synology NASで始める、パーソナル Cloud 生活
登壇者:Synology社 Sales Manager Willie He
【13:20~13:50】“データ復旧のプロが語る”
「HDDの構造と進化、データ復旧技術の今後について」

登壇者:くまなんピーシーネット株式会社 代表取締役 浦口 康也
【14:10~14:40】なぜTP-LinkがNASに最適なのか
登壇者:ティーピーリンクジャパン株式会社 リテール マネージャー 田中 寿朋
【15:00~15:30】ゲストセッション
登壇者:井上喜久子さん
【15:50~16:20】すべてのドライブには意味がある~NASにはNAS専用のHDDを~
登壇者:ウエスタンデジタルジャパン株式会社
チャネルマーケティング マネージャー 宮本 貴通
【16:40~17:10】いよいよ登場!ズバリ、爆速、NASでしょう!!
~認めてください、アイオーNASの性能とやらを~

登壇者:株式会社アイ・オー・データ機器
事業戦略本部 企画開発部 企画2課 リーダー 藤木 慎太郎
【17:30~18:00】改造バカがNASを作った!世界初の“バカNAS”に秋葉原騒然!
登壇者:テクニカルライター 高橋 敏也

[制作協力:ティーピーリンクジャパン]