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働き方改革はゲーミングデバイスで簡単にできる!MSIのノートPCやディスプレイで効率アップ

オフィスでも堂々と使うべし!ゲーム向けの性能を業務にも活用 text by 日沼諭史

MSIのゲーミングデバイス4種で働き方改革!

 昨今、世間では「働き方改革」というのが流行しているようだ。

 どうやら仕事する場所を変えたり、仕事への取り組み方を根本的に変えたりして生産性を向上させよう、ということらしいが、何も大胆にワークスタイルを変革することだけが「働き方改革」というわけではないはず。今使っているPCや周辺機器をちょこっと変えるだけでも生産性アップにつながり、すなわちそれも「働き方改革」の第一歩と言えるのではないだろうか。

 その「ちょこっと変える」部分はノートPCでもいいし、デスクトップPCの液晶モニターでも、キーボードやマウスでもいい。全部もしくはどれか1つだけでも新しくすれば、あなたは「働き方改革した!」と堂々と宣言してOKだ。筆者が許可する!

 まあ、それは冗談としても、ここで重要なのは「ゲーミング」なデバイスに変えることだ。「仕事で使うのにゲーミングはないんじゃないの?」と思うかもしれないけれど、実はゲーミングこそ仕事に最適な至高のデバイスである。それはなぜなのか。今回はMSIの製品を使って、「ゲーミングデバイス=至高の仕事デバイス」の方程式が成り立つ理由をチェックしてみよう。

ゲーミングデバイスを使って仕事の生産性をアップさせるのが今回の主題だ。特に効果があるゲーミングノートPC、ゲーミングディスプレイ、ゲーミングキーボード/マウスをピックアップして取り上げる。

ちょっとしたオフィス文書の編集でも、最新、最速なゲーミングノートPCがベスト!

 誰が何と言おうと、仕事にはゲーミングノートPCだ。最もPCで使われるであろうウェブブラウザが性能を要求するようになった現在、何をするにしても高性能なPCが快適といえる。

 特にMSIの「GP65 Leopard 9SD」は至高である。そもそも、PCの処理速度が速ければ速いほど仕事の能率も上がることについては、もはや疑いようのない事実。であるなら、ゲームというPCで最もヘビーなアプリケーションを快適に動かすためのゲーミングPCが、過酷なPC作業も少なくないビジネスシーンにぴったり当てはまらないはずがないのである。

MSIのゲーミングノートPC「GP65 Leopard 9SD」
近場ならさほど苦労なく持ち運べる15インチクラス
第9世代Intel Core i7とNVIDIA GeForce GTX 1660 Tiを搭載する
Photoshopのような画像処理ソフトではGPU性能も快適さに関わってくる
Excelオプション画面、オフィスアプリケーションでもGPUを使用することがデフォルトになっており、GPU支援をオフにする項目がオプション扱いになっている

 たとえばゲーミング性能においては、2D/3Dグラフィックの描画や、自然な挙動を表現する演算処理の高速さがとにかく求められる。

 GP65 Leopard 9SDはCPUに6コア12スレッドの第9世代Intel Core i7-9750Hを、GPUにはNVIDIA GeForce GTX 1660 Ti(6GB)を搭載しており、ノートPCとしては性能を重視しながらもコストを抑えた構成。メインメモリも16GBとたっぷりだ。

 これらの高い処理性能と十分なメモリ容量は、ゲーム画面の描画を滑らかにしたり、高フレームレートをたたき出して勝つための優位性を築くものだけれども、Microsoft Officeのようなビジネスアプリケーション、その他仕事用ツールでも、これらの性能は起動や画面の切り替え、マウス・キーボード入力に対する反応速度という部分で如実に表れる。

 でもって、最近ではゲーム以外でもGPU性能が影響するケースが増えてきている。Photoshopのような画像処理ソフトや動画編集ソフトではGPU性能の高さが処理速度に直結したりする事も多い。なので、今やCPUだけ速ければいいという時代ではなくなっている。ビジネス用途だからグラフィック性能は重視しなくてよい、と考えるのは早計だ。

 本当に仕事の生産性を引き上げたいなら、CPUだけでなく高性能なGPUの有無も確認する必要があるだろう。そういう意味でも最初からGPUを重視しているゲーミングノートPCは仕事にうってつけ。実際に仕事で使ってみると“速い”と感じるはずだ。

今どきは精細な画像表示ができるのは当たり前。ゲーミングではいかにチラつき少なく表示できるかが重要だ

 さらにゲーミングノートPCは、ディスプレイ性能の高さもメリット。FPSのように瞬時の判断が勝敗を分けるジャンルのゲームで不利にならないよう、あるいは長時間のゲームプレーでも疲労しにくくなるよう、ゲーミングノートPCが備えるディスプレイは、一般的なビジネス向けノートPCのディスプレイよりも高性能だ。なかでも一番わかりやすいのはリフレッシュレートだろう。

 標準的には60Hz(画面を1秒間に60回書き換え)のところ、GP65 Leopard 9SDは144Hzと2倍以上。画面を高速描画するため、画面のスクロール時や動画の再生時に残像が目立たなくなるといったビジネス用途でもうれしい効果がある。画面が見やすくなるので、目の疲労軽減も期待できそうだ。

 長時間使用という意味では、キーボードもビジネスシーンでは重要だ。GP65 Leopard 9SDが備えるテンキー付きのフルキーボードは、高頻度かつ精密なキーボード操作が必要になるゲーマー向けに設計されたもの。キータイピング時のクリック感、反動の具合、最小限の動作で入力できる軽快感といったフィーリングの部分にこだわりを持って作り込まれている。

キーボードはアイソレーションタイプで、比較的クセの無いレイアウトになっている
キーストロークは少し浅めながら、しっかりした「押し感」のあるキーボード
広めのタッチパッドと左右ボタンで十分な操作性を確保
キーボードやマウス(タッチパッド)の操作に対する反応の速さ、スムーズさは、ストレスの少ない良い仕事につながる

 このようなキーボードのこだわりは、ビジネス用途にも通じるところがある。なぜなら、多くのビジネスユーザーが、仕事で長文のドキュメントを作成しているはずだからだ。できるだけミスなく効率的に打ち込みたいと思うのは、ゲームだけでなくビジネス文書でも同じ。しかもGP65 Leopard 9SDは鮮やかなバックライトを表示できるので、手元が暗い場所でも視認性高く使いこなすことができるのもありがたい。

 とはいえ、虹色に光るゲーミングPCのライティング機能は、主に雰囲気も楽しみたいゲーム向けの機能で、ビジネス向けではない。しかし、GP65 Leopard 9SDではこのバックライトの光り方を専用ユーティリティで細かくカスタマイズでき、好みの色、明るさで光らせるのはもちろんのこと、目障りなら完全に消してしまうこともできる。

 個人的なおすすめは白くぼんやり光らせるパターン。これならオフィスにあっても違和感なく、それでいて視認性も高まり、「PCをしっかり動かして仕事をしている感」も出る。RGBバックライトはビジネスシーンにおいても決して無駄ではなく、むしろ仕事のモチベーションを高める1要素としてうまく活用するのが良いのではないだろうか。

ゲーミングらしい鮮やかなバックライト付き
プリインストールの専用ユーティリティ「SteelSeries Engine 3」で光らせ方をカスタマイズできる
クールな印象のホワイトに設定すればオフィスでも違和感がない
キーボード右上、中央のボタンを押してRGBバックライトの光らせ方を簡単に切り替えることも可能

 その他にも、ゲーム向けとして設計されながら、ビジネス用途にもマッチする機能が多々ある。

 たとえば、高性能なCPU/GPUから発生する熱は、GP65 Leopard 9SDの高効率な排熱設計によって取り除かれる。つまり長時間のデスクワークでも手元が熱くなりにくく、快適に仕事を続けられるわけだ。

 また、迫力のゲームサウンドを奏でるスピーカーは、一般的なノートPCの5倍容量のチャンバーをもつという大型ステレオスピーカーとなっている。このおかげで、プレゼンで音量をMAXにしても相手に音が届かない……みたいな「ビジネスあるある」を回避できるだろう。

本体後方やサイドから効率的に排熱
底面はメッシュ状で高い通気性を実現している
底面の手前側には一般的なノートPCの5倍容量のチャンバーをもつという大型ステレオスピーカーが搭載
プレゼンで、音を大きくしているのに聞こえにくいことがよくある。GP65 Leopard 9SDならそんな失敗はない

 インターフェースには、10Gbps転送可能なUSB 3.2 Gen.2ポートを2つ備えている。仕事データの交換やバックアップはまったく手間取らない。内蔵のSDXC対応カードリーダーのおかげで、別途SDカードリーダーを持ち運ぶことなく、仕事で撮影したデジカメ写真の取り込みもスムーズに行なえる点も、ビジネス向けとしてベースが整っていると言える。データの受け渡しの際も快適だ。

本体左側面には外部映像出力のほか、最大10Gbpsの転送速度を誇るUSB 3.2 Gen.2のType-A/Type-Cポートを1つずつ搭載
大容量SSD上での作業や、データ交換、バックアップも高速に行なえる
本体右側面。USBポート×2とSDXC対応のSDカードリーダーが用意されている
手早くデジカメ写真を取り込める。外付けカードリーダーを持ち運ぶ必要はない

ゲーミングディスプレイで長時間のPC作業でも目、身体への負担を軽減!

MSIのゲーミングモニター「Optix MAG24C」

 ゲーミングノートのGP65 Leopard 9SDは、「働き方改革」を目指すのにちょうど良い機能を持っていることは間違いないが、仕事の資料をいくつも広げて作業するにはやや狭く感じるかもしれない。

 モバイルでの利用を考えるとリッチだが、じっくり腰を落ち着けられるオフィスでは、その性能を活かしてもっと広い画面でバリバリ仕事をこなしたいというニーズもあるだろう。そこで追加したいのが、外部ディスプレイとなるゲーミングディスプレイだ。

 というわけで、仕事にはゲーミングティスプレイ、特にMSIの「Optix MAG24C」(以下、MAG24C)が至高である。そもそも、視認しやすいという点において、ディスプレイの性能が高ければ高いほど負担やロスも少なく仕事の能率も上がる。画質や視認性の高さが最重要視されるゲーミングディスプレイが、正確な仕事っぷりが求められるビジネスシーンにもぴったりと当てはまらないはずがないのである。

24インチの湾曲型のモニター
背面に装飾はあるが、それほど派手というわけではない

 実際に業務環境で効率や生産性をアップさせるには、ゲーミングノートPCに外部ディスプレイを追加してデュアルディスプレイ環境にするだけと導入はお手軽だ。GP65 Leopard 9SDのフルHD解像度のディスプレイに、フルHD解像度のMAG24Cが加わって、左右に並べれば実質3,840×1,080ドットという広大なデスクトップ環境を実現できる。

 ゲーマーなら、メインの方にゲーム画面を表示して、一方で攻略サイトを表示しておくといった使い方が多いだろう。ビジネス用途では、片方の画面で頻繁に参照する資料を表示し、もう1つでメインの作業をする、といった使い分けが考えられる。業務内容によっては大量のファイルを並べながら整理するようなシチュエーションもあるはずで、デスクトップは広ければ広いほど生産性アップに結びつく。実際に使ってみると、思いのほか楽になる作業が多いことに気付くだろう。

MAG24CはDisplayPort 1.2、HDMI 1.4、DVIと3つの入力を備える。GP65 Leopard 9SDとはDisplayPortかHDMIのどちらかで接続する
デュアルディスプレイ環境なら、MAG24Cに仕事に必要な資料を表示し、GP65 Leopard 9SDのディスプレイでメイン作業をするといった使い方が可能

 また、GP65 Leopard 9SDは、HDMIとMini DisplayPortの2つのポートから同時に映像出力できるため、GP65 Leopard 9SD本体の液晶ディスプレイと合わせて最大3画面のマルチディスプレイに対応する。より広大なデスクトップにすれば、もしかすると通常の3倍以上の業務効率アップを実現できるかもしれない!

 もちろん、MAG24CはデスクトップPCと組み合わせて、メインディスプレイに使うのもおすすめだ。MAG24Cにも長時間のゲームプレーを快適にするための工夫が多数盛り込まれている。リフレッシュレートは144Hz、応答速度は1msで、FPSなどの反応速度が求められるシビアなゲームに適した性能をもつが、ビジネスシーンでもこの性能のおかげで画面上のあらゆる動きが視認しやすくなり、ストレス軽減に寄与する。

狭額縁で、コンパクトさにさらに磨きがかかっている
OSD操作用のスティック型ボタンは背面に。押し込んだり上下左右に動かしたりできる。これ1つでOSDをすべて操作可
OSDを使い、ゲームや業務に最適な色合いで、かつ目の疲労を軽減する設定が行なえる

 また、MAG24CはNTSC 85%、sRGB 110%という広色域をサポートしているのも特徴だ。

 これは、ゲームでは暗がりや障害物に紛れて潜む対戦相手を見逃さないようにするのに役立つが、ビジネスにおいては正確な色表現で文書や写真、映像をしっかり表示し、確認できることにつながる。モニターの発色の悪さが原因で業務上の行き違いが発生した経験がある人もいるかもしれないが、MAG24Cならそんなミスを防止できるわけだ。

NTSC 85%、sRGB 110%の高色域をサポート
微細な色変化もきれいに映し出す

 MAG24C付属のスタンドは、スイーベル、チルト、高さ調整に対応していて、自分の体格や姿勢、環境に合わせて最適なポジションに設置できるのもポイント。

 湾曲型のデザインで、自分と画面との位置をフラットタイプのディスプレイよりも最適に配置することも可能で、疲労の原因となる視線移動や姿勢変更の負担を若干緩和することが期待できる。若干だとしても、ビジネスで使用する際は長時間利用になりがちなので、少しでも負担になる部分は軽減しておきたいところだ。

チルト機能では、上向きはもちろん下向きにも角度をつけられる
VESA対応。よりフレキシブルな設定方法を目指してディスプレイアームと組み合わせるのも良い

 さらに、長時間集中してゲームをプレーするゲーマー向けに、目の疲れを軽減し、集中力を高めるフリッカー低減機能やブルーライト抑制機能も用意されている。画像編集などを除けば、長時間のデスクワークで目を酷使するビジネスユーザーにとっても、これらの機能は不可欠ではないだろうか。

標準的な見え方はこちらだが……
「アイセイバー」をオンにするとブルーライトをカットして目に優しい表示になる

常に触れているキーボード&マウスもこだわるべきデバイス高性能なゲーミングモデルを活用すべき!

MSIのゲーミングキーボード&マウス「VIGOR GK30 GAMING COMBO」

 ノートPCやディスプレイといったある意味仕事の基盤となるツールは、導入しようと思うとやはりそれなりにコストが高くついてしまう。

 ゲーミングデバイスが、現在使用しているいるものより明らかに仕事の速度や質を上げるとわかっていても、決裁権のない1会社員の立場では「希望すればすぐにアップグレードできる」なんてことはまれだろう。

 しかし、そんな場合でも、もしかすると即日稟議が通って、生産性を効果的にアップできる方法がある。それは、コストパフォーマンスが高いゲーミングキーボードとゲーミングマウスを導入することだ。実売価格6千円前後という低コストでありながら、ゲーミングの性能が得られるという導入のしやすさから、特にMSIの「VIGOR GK30 GAMING COMBO」は至高である。

 そもそも、キーボードとマウスの性能や質が高ければ高いほど仕事の能率も上がることについては、もはや疑いようのない事実。ゲームというPCで最もシビアな操作性が必要とされるアプリケーションを快適に動かすために開発されたゲーミングキーボード&マウスが、精密かつ迅速に作業しなければいけないビジネス環境にぴったり当てはまらないはずがないのである。

 キーボード「VIGOR GK30」はUSB接続の、テンキー付きフルサイズで、押下時のストロークは比較的大きいタイプ。静音性に優れるメカニカル風のメンブレンスイッチを採用しているおかげで、ゲームプレーの集中力を途切れさせないレベルのタイピングノイズに抑えられている。騒音で周囲の人に迷惑をかけないように仕事ができるのは大切なことだ。

ストローク量はやや深い
しかし周囲に迷惑をかけないレベルのタイピングノイズに抑えられている

 ゲームでは正確な操作はもとより、激しいキー連打に耐えられる頑丈さも求められる。このVIGOR GK30も1,200万回超という桁違いの打鍵に耐えられる長寿命のキースイッチを採用している。スイッチだけでなくそれらを支えるフレームも高剛性を実現しているため、使っていくうちに歪みが大きくなってノイズが大きくなったり、タイプ時のフィーリングが変わってしまうようなことも防げる。プログラムのコードやレポートのように長文を打ち込むことの多い仕事でも、安心して長く使い続けられるだろう。

 で、ゲーム中と仕事中のどちらでもよくあるのが、キーボードに飲み物をこぼして壊してしまうパターン。けれども、常にベストな体調でゲームや仕事に臨むためには適切な水分補給は欠かせないわけで、デスク上に飲み物は置かざるをえない。うっかりこぼしてしまうリスクをゼロにするのは難しいところだ……。

 その点、VIGOR GK30は完全な防水ではないとはいえ耐水処理が施されているため、仕事中に飲み物を多少引っかけてしまっても大丈夫。キートップが浮いた構造になっていることもあって、それらを1つ1つ取り外すのも簡単だから、いつでも掃除しやすく、すっきりとした気分で仕事できるのもうれしい。

打鍵回数が多いゲーマーの使い方にも耐える高強度を誇る
シンプルな構造で、キートップの取り外し・取り付けは簡単。掃除がしやすい

 一方、セットになっているマウス「CLUTCH GM11」は左右対称の、右利き・左利きを問わず誰でも使えるオーソドックスなデザインのホイールマウスとなっている。ゲーミングデバイスをイメージさせるロゴマークが配置されてはいるものの、全体的にはおとなしい、職場でも目立たない雰囲気の製品だ。

 ゲームではいかに素早く、いかに正確にマウス操作できるかが肝心。カーソルの移動速度がゲームプレーに与える影響は特に大きいと言える。そのため、CLUTCH GM11では好みやシチュエーションに応じてカーソルの速度を即座に変えられるよう、ホイールの手前にDPI(スキャン解像度)切り替えボタンを用意している。これを押すたびに400/800/1,600/3,200/5,000とDPI値が1段階ずつ変化するので、計5段階でマウスカーソルの速度を切り替えられることになる。

セットのゲーミングマウス「CLUTCH GM11」
指の下に見えるのがDPI切り替えボタン

 仕事においては、マウスカーソルの速度を早くして最小限の手首の動きで広いデスクトップを移動したいときもあれば、画像編集でピクセル単位の細かな操作が必要なときもある。そのたびにいちいちマウスの設定画面に移動してカーソル速度を変更するのは、かえって生産性を下げることにもなりかねない。が、CLUTCH GM11ならワンボタンですかさず切り替えられるので、どんな仕事も最大限の効率でこなしていける。

 フラットなラバーで安定感のあるスクロールが可能なホイールと、アプリケーションの各種機能をショートカットとして割り当てられるサイドボタン2つについても、オフィス文書やWebサイトを閲覧することが多く、いくつものアプリケーションを使いこなす必要がある業務用途で便利に使えるだろう。左右ボタンは1,000万回以上のクリックにも耐えるスイッチを採用し、耐久性も十分だ。

安定したスクロールを可能にするフラットなホール
サイドボタンにはWebブラウザーの戻る・進む以外にも、アプリケーションのさまざまな機能を割り当てられる

 ちなみにゲーミングキーボードのVIGOR GK30も、ゲーミングマウスのCLUTCH GM11も、ゲーミングならではのライティング機能を備えている。

 オフィスで使用するデバイスであることを考えると、ゲーミングノートPCのGP65 Leopard 9SDと同じようにライティング機能の使いどころは難しい。それでも、別途ユーティリティをインストールすれば、さまざまな色、明るさに調整できるので、あまり目立たせることなく視認性を高められる白などの単色で光らせると良いのではないだろうか。もちろんライティングが一切不要なら常に消しておくこともできるので安心だ。

キーボードもマウスは派手に光らせることができる
専用ユーティリティの「Dragon Center」。キーボードのバックライトをカスタマイズ
マウスの光らせ方も変えられる
オフィスで使うなら派手な色よりは地味めに白くほんのり光らせるくらいがいい
明るさは3段階で変えられる。これは第1段階
こちらは最大の明るさ
もちろん消して使うこともできる

仕事用PC環境をゲーミングデバイスに総取っ替えゲームに特化したゲーミングデバイスは、仕事にも特化している!

 ゲーミングキーボード&マウスは、既存のデスクトップPCと組み合わせるのもいいが、GP65 Leopard 9SDのようなノートPCと一緒に使っても便利だったりする。

 ノートPCのキーボードは、その筐体サイズからどうしてもキーレイアウトを通常のキーボードから変更しなくてはならない部分がある。浅いストロークが自分のフィーリングに合わない場合もあるだろう。そういった部分が好みに合わなかった時に、標準的なレイアウトで、しっかり打ち込める深いストロークの外付けキーボードの方が、耐久性や使い勝手の面で有利に感じることもあるだろう。

ゲーミングキーボード&マウスはすでにあるデスクトップPCと組み合わせてもいいし……
ゲーミングノートPCも単体であるだけで十分に「働き方改革」できるが……

 マウスカーソルの操作についても、ノートPCのタッチパッドとマウスとを比べると、やはりマウスの方が正確で素早い操作をするのに向いている。ノートPCを置くのが精一杯な狭いテーブルしか使えない出先ではともかく、オフィスのデスクのようにある程度スペースに余裕のある場面では、ノートPCでも外付けのゲーミングキーボードとゲーミングマウスを接続して、しっかり効率良く仕事したいもの。

 そうやって現在の仕事環境に、今回紹介したゲーミングノートPC、ゲーミングモニター、ゲーミングキーボード&マウスを、どれか1つ、2つ導入するだけでも「働き方改革」は確実に進められる。

 どれか一つでも良いが、最も仕事の効率・生産性を高めることができるのは、やはり4点すべてを組み合わせて使ったときだろう。「ゲーミング」ではあっても、ライティング機能を派手に使わなければ、これらの製品は意外に落ち着いた見た目になり、オフィスで浮いてしまうこともない。

複数のゲーミングデバイスを組み合わせた方がもっと生産性は上がる
今回紹介した4つのアイテムを全て組み合わせるとさらに業務効率はMAX!
ノートPCは閉じていてもOK。あえて外部モニターのシングルディスプレイにして描画速度を1画面に集中させるのもアリ

 なんといっても、仕事は効率良く、快適に、生産性高く、楽しんでできるかどうかが一番大事。「ゲーミング」だからと言って真っ先に候補から外してしまうのはもったいない。

 ゲームのパフォーマンスを常に高く保つことに特化した至高のゲーミングデバイスは、仕事のパフォーマンスも常に高く保てる至高のビジネスツールなのだから。堂々と職場に導入し、大いに活用しようではないか!

[制作協力:MSI]