取材中に見つけた○○なもの

自作PCカスタマイズの「技」と、ARMな自作マザー12種類!

【今月のパワレポ】

[佐々木]今月の第1特集は、自作PCのカスタマイズです。知っているとマシンの完成度が一気に高くなる「技」を集めています。
[鈴木]どれどれ……CPUの省電力化にOC、ビデオカード、電源、組み立てと。同じパーツでも設定しだいで結構変わるもんですねぇ。
[佐]最新パーツは動作マージンが大きいので、設定しだいで性能が大きく変わる可能性があります。CPUだったら、OCだけではなく、性能はそのままに低消費電力化するとか。

 9月ももう最終盤。いよいよ秋らしくなってきましたが、秋といえば夜長、夜長といえば自作!……ということで、今月のパワレポの紹介です(笑

 内容のほうも、夜長な秋を活かすべく、カスタマイズや細かい設定がメイン。自作パーツを120%活かせる設定やUEFIの詳細など。色々書いてあります。

 また、ちょっとおもしろかったのが、ARM搭載の自作マザー。8コアからシングルコアまで、12種類も紹介中。

 では、毎月のごとく、パワレポ佐々木編集長に語ってもらいましょう。

P.S.パワレポ、今月は「乗り換えキャンペーン」なんて始めてます。興味のある方はこちらからどうぞ~

[鈴]これはCPUの電圧設定を8回変えてその効果を検証した、ということですね。またマニアックな(笑
[佐]もっとも詰めた設定だと、マザーボードのデフォルト設定と比べて、消費電力で約20W、温度で7℃も下がります。性能はほとんど変わりません。
[鈴]20W!元が97Wだから20%の削減ですか!
[鈴]ARMのオールインワンマザーで自作、と来ましたね。
[佐]先月、RaspberryPiの小冊子を付けたら好評だったので、今月はそれ以外の注目モデルを紹介しています。OSはLinuxベースですが、Windows系のPC自作派でも扱いやすいものが増えています。
[鈴]うちの読者さんも好きな方が多いんですが、どれぐらい活用できるものなんですか?
[佐]実用面ではNASやAVプレイヤー/サーバー的な使い方がオススメでしょうか。Webブラウジングやメール端末としても無難に使えます。ものによって違いますが、UbuntuやAndroidが動くので、タブレット機レベルって感じなのかなぁ。
[鈴]ARMのマザーも結構たくさんありますね。低スペックのシングルコアから1.4GHzの4コアまでいろいろ選べると。
[佐]性能もインターフェース違うし、動くOSも違ってて、本当にカオスな状態です。今のPC自作はお膳立てされ過ぎていて刺激が足りないという方にはぴったりかも。
[鈴]Bluetooth付きにS/P DIF、HDMI、無線LANとインターフェースも違うし、そもそもマザーの形が違うのもおもしろいですね。RaspberryPiとかはともかく、マニアックな製品は、なかなかアキバでも見ないですが、やっぱり実物見てみたい気が(笑
[佐]そういう意見は多いのですが、まだまだ通販中心です。なので、5,000円以下クラスを買って試すのがよいかと。周辺機器はほぼPC用が流用できますし。
[佐]最近、DDR3-3000とかの高クロックOCメモリがいくつか発売されていますよね。XMP設定ですぐ動くという触れこみですが、実際は結構相性問題があって動かないことも多いんです。
[鈴]え"そうなんですか? 最近、メモリの価格が上がってきて、「どうせ買うなら」的に注目度上がってきているので、ぜひその辺詳しく。
[佐]キモは電圧設定です。でも、電圧を上げると高価なCPUやメモリが死んじゃいそうだから、勝手にいじれないという人も多いはず。そこでお勧めの設定項目と電圧値をOCの玄人が解説しています。
[鈴]確かに。結構盲点ですねそれ。
[鈴]今度はビデオカードですね。……って、ASUSTeKのツールをエルザ ジャパンで使っている……ように見えるんですが。
[佐]はい。ASUSTeKのツールです。このGPU Tweakというビデオカードのチューニングツールは、他社のカードでも使えるんですよ。MSIのものがその走りなんですが、今回はこちらにフォーカスしています。
[鈴]どういった点がメリットなんでしょ?
[佐]このツールを使ってファンの回転数をコントロールしてやることで、冷却能力を強化します。すると、ブーストクロックで動作できる時間が伸びて、結果的に定格クロック設定のまま性能を伸ばすことができるんです。
[佐]定評のあるASUSTeKのツールだし、使い勝手もよさそうですね。
[佐]第2特集はUEFIです。最新世代のUEFIは、BIOS時代に比べると、見た目も操作性もかなりよくなりました。一方で、Haswellに対応したことで新しい設定項目も多数増えています。
[鈴]おぉ、項目別に日本語訳がついてますね。こういう表示って、マザボの表示設定を日本語にしても「で、どういう意味?」ってなることが多いので、ありがたいですね。
[佐]メーカー関係者に取材も行なっていて、マニュアルやオンボードヘルプでは得られない情報もかなり盛り込んでいます。初心者からマニアまでオススメの記事です。
[佐]第3特集はHDDです。HDDって地味なパーツだと思う人が多いんですが……(笑)
[鈴]でも、ベンチマークを見ると結構違い出てますね。
[佐]そうなんですよ。まず注目してほしいのがフラッシュメモリを搭載したハイブリッドHDD。シチュエーションによっては従来モデルの3倍近い性能を叩き出します。
[鈴]性能ならハイブリッドHDD、と。普通のHDDはさすがにそこまでじゃないですが、価格も3TB1万円割れになってきたし、いい時代になってきましたねぇ。
[佐]通常タイプのHDDも地味ながら着実に高性能化しています。消費電力面での進化も注目です。価格も、もうタイ洪水以前の水準を下回っていますから、「買い」の期間に入っていると思います。
[佐]人気のわがままDIYは倍増の4ページ掲載です!
[鈴]しかも、なんとかコレクションとか、サービスカットとか、流行のあれも(笑
[佐]今月はかなり濃い内容です。とだけ申し上げておきましょう(笑)
[鈴]今月の小冊子は8シリーズマザーの全リスト、ですね。
[佐]厳密にいうと流通量が極端にすくないものは載せていないので、「ほぼ完全カタログ」ってところですねえ。すべての製品の写真と解説コメント、スペック表が掲載されています。
[鈴]「ゲーマーのニーズに応えた機能を満載」とか、一言キャッチフレーズがあるのがいいですよね。

(鈴木 光太郎)