「日本工学院でオーバークロック講義を実施」なんて記事をさきほど公開したわけですが、それに先立つ10月25日(土)、オリオスペックで「オーバークロック入門」とでも言えそうなイベントがやってました。
こちらも面白いイベントだったので、ご紹介をば。
イベントでは、弊誌ライターとしてもおなじみのオーバークロッカー清水 貴裕氏が極冷オーバークロックを実演………するだけでなく、手順、そしてノウハウを一つずつ紹介するという趣向。ノウハウの部分が面白いので、順を追って説明しましょう。
ちなみにこの日の模様はUstreamでも公開されているので、全部が気になる方は是非どうぞ。
用意したマザーボード。液体窒素による極冷では結露対策が重要になるので、サンハヤトの防湿防錆絶縁剤「ハヤコート」で防水処理してあるそう。 グリスを塗布。極冷用は低温下での挙動が重要になるので、普通の選び方とは変わってくるそう。今回使っていたのはGELIDのGC Extreme。ちなみに、薄塗りを意識しすぎると、逆に空気層ができてしまって良くないとか。 マスの基部パーツを取り付けた後、バーナーで適度に加熱、グリスをなじませる マスの上部パーツを取り付ける。Kingpin Coolingの製品。似たようなマスでも冷却性能が違うそうで、この製品に到達するまで、いくつかのマスを試したとか マスの取り付け位置を微調整中。今回はX99マザーボードだったので、左右のメモリスロットが等長配線になっていることを利用して、その中央に配置。「だいたいあってればいいんですが、気持ち悪いので(笑」とか 液体窒素投入に使っているのは、カップ麺「ブタメン」のカップ。「発泡素材でできていて、手頃なサイズのカップが今はこれぐらいしかなくて」とか。 ここで温度計を「低温用」に交代。温度計は測定誤差があり、常温で正確な数値が出るように調整するとマイナス100℃では正確な値が出ないとか。 通常のクロックだけでなく、リングバスの速度(画面のNB Frequency)を調整することも重要だそう PCが落ちてしまったので、CPUが発熱しなくなり、結果、CPUが過冷却状態に……。「こうなると、冷やしすぎで動作しなくなる」そう というわけで、バーナーで加熱して動作する温度に上げる。バーナーがあるおかげで、魚を炙っておいしく食べられるとか(笑