【 2000年5月20日号 】

GeForce2 GTS搭載カードが各社から続々登場

GeForce2GeForce2 GTS
GeForce2GeForce2 GTS
GeForce2GeForce2 GTS

 各社のGeForce2 GTS搭載ビデオカードが堰を切ったように次々と店頭に並び始めた。先週登場したLeadtek WinFast GeForce2 GTSに続き、Creative、ELSA、Guillemot(Hercules)、ASUSの製品が一斉に出てきたもので、いずれも4万円前後で販売が始まっている。なお、全製品とも搭載しているメモリはDDRメモリの32MB。

 ELSAの「GLADIAC」は、もともと高級ブランドのメーカーだけに、実売価格は42,800円~46,800円と、一連の製品の中では最も高く設定されている(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。取り扱いショップは比較的少なく、確認できた限りでは全部で7店。似たような状況なのがASUSの「AGP-V7700 GeForce2 GTS PURE」で、こちらは1店のみの取り扱いになっている。価格は39,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。どちらの製品も輸入版で、日本語版の登場が間近との観測もあって、結果的に流通量が少なくなったようだ。

 逆に大量に出回っているのは、CreativeとGuillemot(Hercules)の製品。Creativeの「3D Blaster GeForce2 GTS」は日本語環境での動作チェックを受けた製品で、25店で販売中。クリエイティブメディアの保証がついた国内向けパッケージとして出回っており、国内でのサポートを最優先に考えると、この製品が最も安全な選択肢ということになりそうだ。価格は35,700円~39,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 また、22店で販売されているのがGuillemot(Hercules)の「3D Prophet II GTS」で、スペック的にはこの製品が一番の注目株と言える。まず、現在販売されているGeForce2 GTS搭載カードの中で唯一、ビデオ出力(TV-Out)機能を持っている。また、驚いたことにメモリチップ上に専用ヒートシンクが載っているという変わった特徴まで持っている。このメモリチップ用のヒートシンクは、カード基板の裏と表にある各4個のメモリチップ全てに取り付けられているから半端ではない。さらにカード基板全体が青く、ビデオチップ用のヒートシンクや先のメモリチップ用ヒートシンクまで、全て青色で統一されているという、“青尽くめ”の珍しいカードでもある。この製品も国内代理店の保証付きで、ユニークさとサポートの両方を求める人にはぴったりの製品と言える。価格は34,800円~39,980円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。最安値付近の価格を考えれば、この製品が現状最もコストパフォーマンスが高い。

 Leadtekの製品も含め、これでGeForce2 GTS搭載のビデオカードは一気に5種類も揃ったことになる。値段で選ぶか、スペックで選ぶか、ブランドで選ぶか、それとも国産カードの登場まで待つか… 最速ビデオ環境を求める人には大きな悩みの種となりそうだ。

□GLADIAC(ELSA)
http://www.elsa.de/GLADIAC/COM/WELCOME.HTM
□AGP-V7700 GeForce2 GTS PURE(ASUS)
http://www.asus.com.tw/products/addon/vga/agpv7700/
□3D Blaster GeForce2 GTS(クリエイティブメディア)
http://www.creaf.co.jp/graphics/geforce2/
□3D Prophet II GTS(Hercules)
http://www.hercules.com/products/3dp2/products_3dp2.php3

[撮影協力:USER'S SIDE本店DOS/Vパラダイス本店クレバリー1号店コムサテライト2号店]


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