FSAAサポートのVoodoo5 5500 AGP日本語版が発売に
リテールパッケージで価格は3万円後半
【Voodoo5入荷!!】 | 【パッケージ】 |
【Voodoo5 5500 AGP(表)】 | 【Voodoo5 5500 AGP(裏)】 |
【VSA-100】 | 【メモリは東芝製】 |
【電源コネクタ】 | 【注意書き】 |
【FSAA OFF】 | 【FSAA ON】 |
●力技?のビデオカード
Voodoo5 5500 AGPが搭載するVSA-100は、Napalmの開発コードで知られる3dfxの新開発ビデオチップ。AGP 4xをサポートし、32個のSLI接続が可能、テクスチャサイズが最大2,048×2,048ドット、フルシーンアンチエイリアシング(FSAA)サポート、T-Bufferサポートなどといった特徴を持つ。NVIDIAのGeForceシリーズが搭載して注目を集めているハードウェアT&L機能については、3dfxの「現時点では必要ない」という判断により搭載されていない。
Voodoo5 5500 AGPはVSA-100を2個、メモリを64MB搭載している。3dfx自身がリリースする全6モデルのVSA-100搭載製品の中では、上から2番目に位置付けられているモデルで、性能の高さは折り紙付き。ただし、見た目の構造はいかにも“力技”といった印象で、ビデオチップを2つ搭載しているためにカードの全長はフルサイズに近く、電力もAGPからの電源供給だけでは間に合わず、PC本体の電源ユニットから別に供給を受ける構造になっている。今どきの製品とは思えないその巨大な姿は、まさに“威容”だ。
●FSAAの効果は大きい
ハードウェアT&Lを持たないものの、Voodoo5 5500 AGPはFSAAサポートという大きな強みを持つ。これは、立体オブジェクトと背景画像の境界線に発生するジャギー(ギザギザ状の線)を解消する技術で、ほとんどの既存のゲームでこの技術がそのまま有効に作用する。
実際にFSAAを有効にしてゲームを起動してみると、その効果の大きさには驚かされる。640×480ドットの低解像度でゲームを実行したとしても、FSAAを有効にしておくと、感覚的には元の数倍に解像度を上げたかのような錯覚に陥るほど、オブジェクトのラインがスムーズになり、明らかに表示クオリティが大幅アップしているのがわかる。
「現時点ではハードウェアによるジオメトリ演算よりレンダリング性能の向上のほうがユーザーにもたらす影響が大きい」という3dfxの主張も、この効果を見れば説得力が増す。ゲーム側の対応を待たず、既存のタイトルを従来以上に高品質表示で楽しめるという点は、ゲーマーにとっては非常に魅力的と言える。ただし、このFSAAは100%どんなゲームタイトルでも効くという保証はなく、場合によっては特定のゲームタイトルや解像度に限って使えない可能性もあるということを予め頭に入れておく必要がある。また、ゲームタイトルによって効果の差もあるようだ。
TV出力機能を持っていないというのが残念なところだが、現状あるゲームタイトルを高速かつ高クオリティで動かしたいという人には、まさに期待できる注目の最新ビデオカードだ。
現在販売されているのは日本語版リテールパッケージで、実売価格は34,580円~39,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。まずは、FSAAの効力を店頭のデモなどで直接自分の目で確認してみることをおすすめする。アキバではAZ'TECなどが店内でデモを実施中だ。
□Voodoo5 5500 AGP(3dfx Interactive)
http://www.3dfx.com/prod/voodoo/v5-5500-overv.html
(Voodoo5 5500 AGP) |
[撮影協力:AZ'TECとUSER'S SIDE本店]
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