【 2000年9月15日号 】

Windows Me OEM版の深夜販売実施、参加者は総勢約100人
計4ショップが深夜販売、価格は14,000円程度

クレバリー3号店購入風景(1)
【クレバリー3号店】【購入風景(1)】
コムサテライト3号店購入風景(2)
【コムサテライト3号店】【購入風景(2)】
若松通商本店松沢さん
【若松通商本店】【松沢さん】
Windows Me(OEM)価格表
【Windows Me(OEM)】【価格表】
ついに発売懲りずに深夜販売!
【ついに発売】【懲りずに深夜販売!】

 Windows 9x系OS最後のバージョンと言われるWindows Millennium Edition(Me)日本語版が15日(金)にデビューを果たした。真っ先に登場したのは、マザーボードやHDDなどとのセット販売用に出荷されたOEM版パッケージで、通常版パッケージの発売日である23日(土)より約1週間早い先行デビューとなった。

 例によってアキバでは恒例の深夜販売が実施され、計4店のショップに約100人が集結した。

Windows 9x系OS最後のバージョン

 Windows Meは、わかりやすく言えばWindows 98 3rd EditionとでもいうべきOSで、予定通りにいけば、Windows 95→Windows 98→Windows 98 Second Edition(SE)に続く、16bitと32bitが混在するハイブリッドOSの最終バージョンになる。そしてこの次に、いよいよWindows 2000を拡張した32bit OS最新版との統合が待っている。

 Windows Meの新しい点は、ユーザーインターフェイスがWindows 2000に近くなっていること、OSの高速起動に対応していること、システムファイルの保護機能が強化されたこと、ネットワーク機能の強化、デジタルカメラなどから画像を転送する新手順(WIA)を採用した点などが挙げられる。もちろん、Internet ExplorerやWindows Media Playerといったモジュールが最新版になっているほか、サポートするハードウェアのデバイスドライバ群も最新のものになっている。

 決して大きな進化を遂げているとは言いがたいOSではあるが、Windows 9x系OSの集大成であり、今後出てくる当面の最新ハードウェアやソフトウェアも、その全てがWindows Meをターゲットに開発されることになる。つまり、Windowsユーザーにとっての新標準になるわけだ。

深夜販売は4店が実施

 マイクロソフトが通常版パッケージの発売日を23日(土)とする一方、期間限定特別パッケージを22日(金)16時から先行販売すると発表したことから、ほとんどの人は“なんだ、今回は恒例の深夜販売はないのか”と思ったはず。しかし、そこにはちょっとした抜け道が残されていた。表立って発表はされなかったものの、HDDやマザーボードなどにバンドルして販売されるOEM版パッケージは、15日(金)から販売して良いことになっており、お祭り好きなアキバのショップはこれを利用して独自に深夜販売を敢行したというわけだ。

 確認できた範囲では、深夜販売を実施したショップは4店。1週間前から予告を行なっていたクレバリー3号店のほか、コムサテライト1号店コムサテライト3号店、若松通商本店(ブロックD2-[a1])も“お祭り”に参加。Windows 95やWindows 98の深夜販売とは比べるべくもないが、のべ100人程度の人が集まった(ただし、このうち約1/3は出版社などの取材目的とみられる)。

 もっとも人が集まっていたのは、事前に予告していたクレバリー3号店と、その対面にあるコムサテライト3号店の2店。0時直前には両店周辺に約50人が待機し、発売の瞬間を待った。ここでは0時になったとたん、閉まっていた両店のシャッターが同時に開き、特別な演出やハプニングもなく、静かに深夜販売が進行した。また、若松通商本店(ブロックD2-[a1])では10人程度が集ってカウントダウンが行なわれ、その後も人が流れて計30人程度が集まったようだ。ここでは、Pocket PCこと、最新のWindows CEを搭載したカシオ製PDA「E-700」の深夜販売も行なわれていた。世界広しといえども、Windows CEの深夜販売が行なわれたのは、このアキバが初めてに違いない。コムサテライト1号店は、残念ながら事前に予告していなかったこともあって、それほど人は集まらなかったようだ。

 HDDやマザーボードなどとのセット販売に限られているため、価格はそれぞれ異なるが、セット品の相場から差額を計算すると、この深夜販売でのOSの価格は14,000円程度になっていたようだ。

 なお、若松通商本店(ブロックD2-[a1])で記念すべき第1号の購入者となった人は、わざわざ相模原からやってきという松沢さん。購入理由は「新しいものが好き。Windows 2000も入れたが、動かないもの(アプリケーション)が多かったので」とのこと。

予想以上の売れ行き?

 クレバリー3号店によると、販売数は30本で「予想の3倍以上売れた」とのこと。また、コムサテライト3号店は10数本で、これも「予想以上に売れた」という。同店では、朝からの販売分をわざわざ倉庫から補充するというハプニングもあったそうだ。一方、約20本を販売したという若松通商本店(ブロックD2-[a1])は「予想よりも少なかった」とコメント。イレギュラーなかたちで実施された深夜販売だっただけに、それぞれのショップで思惑に違いがあったようだ。

 昼からは一斉に各PCパーツショップで販売開始となっているが、やはりここでも「Windows 98の時ほどではないが、予想以上に売れている」とのことで、スタートは好調な様子。日中は各ショップ間の価格競争もあって、実売価格は10,980円~14,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)とばらつきが出ている。今のところ、HDDとセットで購入していく例が多いという。

 なお、一般向けパッケージの販売については、22日(金)の16時から期間特別パッケージが先行発売される予定で、23日(土)から通常版を含む各種パッケージが正式発売となる。

【発売の瞬間(動画)】
若松通商本店 winme_w.mpg (約750KB / 15秒 / 320x240pixel / MPEG-1)
クレバリー/コムサテライト winme_cc.mpg (約3MB / 62秒 / 320x240pixel / MPEG-1)

□Windows Millennium Edition(マイクロソフト)
http://www.microsoft.com/japan/me/

 (マイクロソフト Windows Me)

[撮影協力:クレバリー3号店コムサテライト3号店と若松通商本店(ブロックD2-[a1])]


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