【 2000年12月2日号 】

名前の勝利?青いLED搭載の「ブルーライトヨコハマウス」が発売に

Blue Light YokohamouseBlue Light Yokohamouse
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 なんともユニークな名前のマウスが発売された。その名は「ブルーライトヨコハマウス」。センチュリーが発売した安価な光学式マウスで、光学スキャン部に青いLEDを使っているのが大きな特徴。青い色を出すことから、昔のヒット曲「ブルーライト・ヨコハマ」にひっかけた製品名がつけられている。

 マウス自体は、光学スキャン部に青色LEDを使っているという以外は特に変わったところのない、ごく普通のホイール付きマウス。形状も標準的なもので、一見すると旧型のLogitech製Wheel Mouseと見間違えそうなほどよく似ている。対応インターフェイスは標準でUSBに対応、付属の変換アダプタを使うことでPS/2にも接続可能だ。

 逆に言えば、製品自体は通常使用に耐えうる標準的なものであり、純粋に実用目的として使うにしても十分な製品と言える。奇をてらった名前の製品は、たいてい製品自体が特殊で実用にならないものが多いが、この「ブルーライトヨコハマウス」はその点安心だ。名前を聞いて思わず笑ってしまった人や、現時点で珍しい青LEDタイプの光学スキャンマウスを欲しいと思っている人は、他人へのウケ狙い半分、実用目的半分で購入するというのもアリだろう。

 ただし、「ブルーライトヨコハマウス」の名前が面白いといっても、それが曲名との関連性があって面白いというところまでわかる人は、今時そう多くはないかも知れない。なにしろ、現在女優として活躍している石田あゆみが30年以上も前に歌った大ヒット曲となると、ある程度の年齢を重ねた人でなければリアルにはわからない。自分自身が背景を理解した上で面白いと思っても、自分より若い人が同じように面白がってくれるかどうかはわからない。また、本体のどこにも製品名が明記されていないため、製品名の印刷された化粧箱を捨ててしまうと、肝心な名前をいちいち人に説明しなければならなくなるという短所もある。このあたりは、ある程度割り切っておく必要があるかもしれない。

 なお、最近ではエレコムが赤以外に青と緑とオレンジのタイプも発売するなど、マウスの光学スキャン部のLEDは多色化する傾向にある。それを考えると、もし「ブルーライト・ヨコハマ」が売れれば、次はまた色ごとに別名のついた製品としてシリーズ化される可能性も考えられそう。

 マウスはあまりに製品種類が多いため、メジャーメーカー以外の製品はどうしても埋もれがちだが、この「ブルーライトヨコハマウス」は名前で多くの人に強烈なインパクトを与え、これである種の特別な地位を獲得したに違いない。まさに名前の勝利というわけだ。4店が2,980円で販売中(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

□ブルーライトヨコハマウス(センチュリー)
http://www.century.co.jp/yokohama.html

 (センチュリー ブルーライトヨコハマウス)

[撮影協力:CUSTOM]


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