【 2001年3月3日号 】

パワーユーザー御用達?PCIバスの監視ツール「PCガイガー」発売

RD2 Pro・PCガイガーRD2 Pro・PCガイガー
RD2 Pro・PCガイガーRD2 Pro・PCガイガー
RD2 Pro・PCガイガーRD2 Pro・PCガイガー

 PCIバスの状態監視を行うユニークなツール「RD2 Pro・PCガイガー」が発売になっている。この製品は、PCIバスのクロックや使用率、転送データ量などをリアルタイムに監視し、5インチベイに取り付けたLED付きパネルに表示するという機能を持つ。

 「RD2 Pro・PCガイガー」はVICS Technologyというメーカーが開発した製品で、国内での発売元はバーテックスリンク。発売元自身が「クリティカルなオーバークロックパフォーマンスチューナー必携のシステム」「クロックアップやシステム変更時の問題点を装置別に切り分け可能」とうたっているあたり、そうとうな自信作らしいことが伺える。PCIカードと5インチベイに取り付けるパネルがセットになっており、ハードウェアで直接PCIバスを監視し、その結果をリアルタイムに表示する仕組みで、ソフトウェアではなくハードウェアで直接監視するため、OSやアプリケーションの起動を待たず、電源投入時からいきなり正確かつリアルタイムな結果をチェックできるというのがウリのひとつ。

 データを表示するモードは4つ。「周波数表示モード」はPCIバスの動作クロックを小数点1桁までの数値で表示するモードで、これには1~4倍までユーザー側で操作可能な倍率設定もあり、これを適切に設定することでFSBの表示用にも転用できる。「PCIバス利用率表示モード」はPCIバスの負荷状況を見るためのもので、使用率の数値が小数点1桁のパーセンテージで表示される。「転送速度モード」はデータ転送速度をKB/sまたはMB/sで表示する。「ポート80/84Hモード」は、電源投入時に行われるマザーボードの動作チェック状況を監視し、デバッグコードをリアルタイムに表示するモードで、なんらかの問題が発生した際の切り分け材料として使うことができる。

 これらを表示するパネルは5インチベイに設置するタイプで、ヘアライン加工されたアルミ板と赤く大きな表示用LEDなどの組み合わから、見た目にはプロ仕様のような高級感がある。このパネルはPCIの状態表示を行うだけの機能にとどまらず、USBとIEEE-1394ポートのフロントアクセスを可能にする機能も持ち合わせているほか、ユーザー側で自由に使える、2つの切り替えスイッチと1つの押しボタン型スイッチが用意されているのが特徴。これは特に使い道は設定されておらず、同梱のケーブルと組み合わせることで、マザーボード上のCMOSクリアの設定を行ったり、HDDのマスター/スレーブを切り替えたり、リセットスイッチの代替にしたり、ユーザー次第でさまざまな使い方ができる。さらに、自由に使えるLEDも用意されているので、これをHDDやLANのアクセスインジケーターなどとして使うことも可能だ。

 一般のPCユーザーにとってはまったく使い道のないものだが、マザーボードのチューニングでスピードを追求するパワーユーザーには特に便利なツールとして使えそうだ。9,800円~12,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

【動作中の様子(動画)】
RD2 Pro・PCガイガー nrd2mv1.mpg (約920KB / 15秒 / 320x240pixel / MPEG-1
  動作中の様子(1)
RD2 Pro・PCガイガー nrd2mv2.mpg (約920KB / 15秒 / 320x240pixel / MPEG-1
  動作中の様子(2)

□RD2 Pro・PCガイガー(バーテックスリンク)
http://www.vertexlink.co.jp/product/platform/vics/rd2/main.html

 (バーテックスリンク RD2 Pro・PCガイガー)

[撮影協力:コムサテライト3号店PCiN秋葉原]


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