【 2001年3月10日号 】

DDRとSDR両対応のSocket 370マザー「Pro266 Master」がデビュー

Pro266 MasterPro266 Master
Pro266 MasterPro266 Master
Pro266 MasterPro266 Master

 Apollo Pro266チップセットを搭載したSocket 370対応マザーボードの第2弾がMicrostarから登場した。製品は先日から一部ショップでデモが実施されていた「Pro266 Master」。搭載可能なメモリとしてDDR SDRAMと従来のSDRAM(SDR SDRAM)両方をサポートしているのが特徴だ。

 ATXフォームファクタの製品で、チップセットはApollo Pro266を搭載、拡張スロットはAGP×1、PCI×4、PCI/CNR×1、DIMM×5という構成になっている。DIMMスロットは5本のうち3本が184ピンのDDR SDRAM用、2本が168ピンのSDR SDRAM用と分かれており、サポートするメモリ容量はそれぞれ最大で3GBと2GB。ただしチップセットの仕様上、DDR SDRAMとSDR SDRAMは排他使用となり、同時に2種類のメモリを使うことはできない。

 DDR SDRAMとSDR SDRAMの両方に対応したマザーボードは、Socket A用マザーボードなども含めてこれが初めて。これで当初は既存のSDR SDRAMを流用し、準備が整った段階でDDR SDRAMに乗り換えるという段階的な運用が可能になる。値下がり傾向とはいえDDR SDRAMはまだSDR SDRAMと比べれば高価なため、特に大きなメモリ容量でPCを運用している人には朗報と言える。

 なお、2月下旬の段階では、発売時期は3月第1週で、最初の製品はIDE RAID機能付きの「Pro266 Master-R」になる予定となっていたが、これは3月2日(金)に一度出荷されたものの、すぐに回収されている。Microstar日本法人のエム・エス・アイ コンピュータジャパンが一般ユーザー向けのニュースレターで公表した内容によれば、一部パーツのアセンブリミスにより、IDE RAIDが動作しないことが判明したためという。こうした経緯を考えれば、発売時期が予定より1週遅れ、IDE RAIDなしバージョンの「Pro266 Master」が先に出てきたというのもうなずける。

 ただし、今のところ在庫を持っているのは1店のみで、入手性はまだ良いとはいえない。また、現在販売中のものは、パッケージ内容からすると日本法人経由の製品ではなく輸入品とみられる。入手性の改善については、正式な国内版が出荷されるまでもうしばらく待つ必要がありそうだ。

 実売価格は17,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

□Pro266 Master(Micro-Star International)
http://tw.msi.com.tw/showroom/mainboard/eng/Pro266Master.htm
http://henry.msi-computer.co.jp/Zope/product/motherboard/mb_spec?mb_id=32
□Pro266 Master-R回収(エム・エス・アイ コンピュータジャパン)
http://henry.msi-computer.co.jp/Lists-Archives/200103.month/3.html
【2001/2/24】DDR SDRAMとSDRAM両対応のSocket 370対応マザーは来週発売
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20010224/etc_pro266m.html

 (Microstar Pro266 Master)

[撮影協力:サトームセン パソコン館 PC isLand]


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