【 2001年6月16日号 】

IEEE-1394とUSB 2.0のコンボカードが玄人志向から登場

USB2.0+1394PCIUSB2.0+1394PCI
USB2.0+1394PCIUSB2.0+1394PCI
USB2.0+1394PCIUSB2.0+1394PCI

 これはある意味で最強の周辺機器用インターフェイスカードと言えるかも知れない。なにしろ、データ転送速度480MbpsのUSB 2.0と400MbpsのIEEE-1394が1枚のPCIカードに同居しているのだから。製品名は、その名もズバリ「USB2.0+1394PCI」という。発売元は玄人志向。

 カードのサイズは特に大きくもなく標準的なサイズだが、“性能密度”という意味ではなかなか凄まじい。ポートはUSB 2.0が外部3+内部1、IEEE-1394が外部2+内部1という構成で、チップはUSB 2.0用のNEC μPD720100とIEEE-1394用のVIA VT6306を搭載し、さらに、これらを同居させるためにPCIブリッジとしてHiNT HB1も搭載している。

 今やDVカメラの接続や周辺機器の高速インターフェイスとしてメジャーな存在となっているIEEE-1394と、従来のUSB 1.1規格との互換性を持ちながら将来性も兼ね備えたUSB 2.0が、1枚のPCIカードを挿すだけで同時に使えるというのだから、効率という意味を含めてもこれほど便利なものはない。2つのインターフェイスを同時に追加したいという人にはPCIスロットの節約にもなる。国内の発売元は玄人志向だが、製造元は台湾のAVLABで、元の製品名は「AV-F024」。

 ただし、例によってUSB 2.0に関してはデバイスドライバが同梱されていないため、現状ではUSB 2.0に関してはMicrosoftから標準デバイスドライバがリリースされるのを待つか、対応OSを出るのを待たなければ使うことはできない(USB 1.1としては利用可)。この点は要注意だ。

 動画編集ソフトなどの同梱はないが、価格が9,799円~9,999円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)と比較的安いため、単にIEEE-1394を追加したいという人でも“おまけでUSB 2.0付き”と考えて「USB2.0+1394PCI」を選択するのもいいかも知れない。

 なお、この製品は玄人志向の中でも「セレクトシリーズ」に属しているため、1年の製品保証がついている。

□USB2.0+1394PCI(玄人志向)
http://www.kuroutoshikou.com/products/usb/usb-1394.html
□AV-F024(AVLAB TECHNOLOGY)
http://www.avlab.com.tw/product/f024.htm

 (玄人志向 USB2.0+1394PCI)

[撮影協力:TSUKUMO eX.]


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