【 2001年8月25日号 】

i845搭載新型Socket 478マザーが続々とフライングでデビュー
台風11号とともに各メーカーが大挙してフライング販売スタート

EP-4B2ASDRAM DIMMスロット
【EP-4B2A】【SDRAM DIMMスロット】
MCHマーキングマニュアルの図
【MCHマーキング】【マニュアルの図】

 先週のi850チップセット搭載マザーボードに続いて、今度はまだ正式には発表されていないi845チップセットを搭載した新型Socket 478対応マザーボードがアキバに登場した。正式発表前のフライング販売だというのに、EPoXとSUPERMICROのマザーボードを皮切りにアキバでは続々と製品が出回り始め、まさに台風11号とともに“Socket 478旋風”が吹き荒れるかたちになった。

 i845チップセットは以前から期待されていたPentium 4向け初のSDR SDRAM対応チップセットで、これの登場により高価なRDRAM(RIMM)を使わずにPentium 4を利用できることになる。

 確認できた限り、今週発売されたi845チップセット搭載Socket 478マザーボードは実に8メーカー15モデルにのぼる。さらに、このあとも各メーカーから製品が出てくる予定というから、チップセット発表前の段階で相当な数が出てくることになりそうだ。

 まず最初に口火を切ったのは、EPoXの「EP-4B2A」とSUPERMICROの「P4SBA」で、21日(火)から一部ショップが販売をスタートした。これをきっかけにして、22日(水)からはASUSやABIT、GIGABYTEといった大手メーカーからも続々と製品が発売となり、アキバはSocket 478マザーボードだらけになってしまった。直後にはSocket 478対応の新型Pentium 4もデビューしたため、世界のどこより早くアキバはSocket 478時代の幕開けとなったことになる。

 下記に代表的な製品をいくつかピックアップして紹介しよう。

Intelは最多4モデルでフライング

パッケージ価格は2万円弱
【パッケージ】【価格は2万円弱】
D845WNLI/Oパネル
【D845WNL】【I/Oパネル】

 なんと、まだチップセット自体を発表していない本家のIntelからは、現時点で最多の4モデルが発売になっている。発売されたのはATXフォームファクタでLANありの「D845WNL」、同LANなしの「D845WN」、microATXフォームファクターでLANありの「D845HVL」、同LANなしの「D845HV」。

 純正マザーボードだけに安定性第一の設計で、これといって設定変更機能などマニア向けのものは用意されていないが、やや特殊なところでは、4モデルとも背面のI/OパネルがUSBが4ポートもある反面、ゲームポートと1ポート分のシリアルポートが削除されているという特殊なレイアウトになっており、専用シールド板が付属しているという特徴がある。

 設定的にはいじり甲斐のない製品ではあるが、確実な動作を期待したいという人はこれらが最有力の製品になるだろう。実売価格は「D845WNL」が18,000円〜21,999円、「D845WN」が17,200円〜19,999円、「D845HVL」が17,900円〜19,800円、「D845HV」が16,800円〜17,500円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

Microstarは真っ赤でセキュリティ機能付き

845 Pro2スマートキー
【845 Pro2】【スマートキー】
冷却クーラーパッケージ
【冷却クーラー】【パッケージ】

 見た目で一番インパクトが強いのはMicrostarの「845 Pro2」。なにしろ、いきなり真っ赤な基板を採用しており、チップセット用冷却ファンにもカラーのMicrostarロゴ入りシールを貼るなど、見るからに絢爛豪華。

 また、見た目だけの特徴だけにとどまらず、スマートキーという名のUSB接続タイプのセキュリティキーがついているという特徴もある。これはBIOSレベルで対応しているセキュリティデバイスで、これをUSBポート差し込まなければPCの起動ができず、また運用中に抜いてしまうと自動的にロックがかかるという仕組みになっている。また、オーバークロック用の機能として、CPUコア/AGP/メモリ電圧の調整機能やFSBの調整機能(100〜255MHz)なども持っている。

 実売価格は20,700円〜24,499円で(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)、ほかの製品と大きな違いはないため、実用的な付加機能と見た目の派手さが欲しいという人にとっては見逃せない製品だろう。

EPoXはオーバークロック志向

EP-4B2Aパッケージ
【EP-4B2A】【パッケージ】

 マニアックな仕様で人気を集めそうなのがEPoXの製品。

 「EP-4B2A」はi845チップセット搭載製品の初陣でありながら、早くも同社お得意のオーバークロック向け機能を豊富に備えている。FSBを100MHzから200MHzまで1MHz単位で設定できるほか、メモリクロックは100/125/133MHzから選択でき、このほか、CPUコア電圧やメモリ電圧、AGP電圧もBIOS上から変更できる。まさに、どうぞオーバークロックをお楽しみください、と言わんばかりの製品で、最新CPUの人柱用マザーボードとして人気を集めるかもしれない。

 ATXフォームファクタで、SDR SDRAM DIMMスロットを3本持つ。実売価格は19,000円〜20,999円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

ASUSは独自の電源構造「ASUS EZ Plug」を採用

P4Bパッケージ
【P4B】【パッケージ】
4ピンコネクタASUS EZ Plug
【4ピンコネクタ】【ASUS EZ Plug】

 ASUSは既存のPentium 3ユーザーなどに対する配慮か、いわゆるPentium 4対応電源を必要としない独自設計を採用しているのが大きな特徴。

 「ASUS EZ Plug」という名前の機能で、これはHDD向けなどの4ピン電源コネクタをPentium 4対応電源が備えるATX12Vコネクタの代わりに利用しようというもの。Pentium 3からの移行ユーザーは、いくら手持ちのSDR SDRAM DIMMがそのまま使えるとはいえ、i845チップセット搭載マザーボード+Pentium 4の環境に移行するには、普通なら最低限Pentium 4対応電源も買わなければならず、思わぬ出費につながってしまうが、この機能があればマザーボード+CPUだけの換装で乗り換えられるというわけだ。

 ただし、この機能を持つのは同社の製品でもATXフォームファクタの「P4B」のみで、microATXフォームファクタの「P4B-M」にはついていないので要注意。「P4B」の実売価格は20,800円〜24,800円、「P4B-M」は21,500円〜23,799円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

SUPERMICROはCPUクーラー付き

P4SBAパッケージ
【P4SBA】【冷却ファン】

 なぜかCPUクーラーが同梱されているのがSUPERMICROの「P4SBA」。

 サーバー向けハイエンド志向のメーカーだけに、確実に動作を保証するCPUクーラーも同梱した、ということらしい。現状ではSocket 478対応のCPUクーラーは単体では手に入らないため、もしSocket 478対応の新型Pentium 4がバルク品で単体発売された場合には、このCPUクーラーが威力を発揮しそうだ。ただし、このCPUクーラー同梱については、今後の出荷分も含めてずっと継続されるのかどうかは定かでない。また、このマザーボードは唯一AGPスロットがAGP Pro対応で、サウンド機能をオンボードとして搭載していないという珍しい特徴もある。やはり基本的にはサーバーもくしは、高性能ワークステーションとして使うことに設計された製品のようだ。

 実売価格は21,500円〜21,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

GIGABYTEは3モデルを発売

GA-8IDXHパッケージ
【GA-8IDXH】【パッケージ】

 GIGABYTEからは3モデルが発売されている。ATXの「GA-8IDX」とその上位モデルである「GA-8IDXH」、そしてmicroATXの「GA-8IDML-C」が出ている。製品の数からもわかるように、同社はi845チップセット搭載Socket 478マザーボードにはかなり力を入れているようで、これらのシリーズを「P4 Titan」と名づけて箱パッケージも全て一新している。

 機能的にはオーソドックスなもので、上位モデルの「GA-8IDXH」にLAN機能とCreative CT5880チップによるサウンド機能を載せている以外は、従来製品と同様のオーバークロック向け設定機能などを持っている。人気のあるメジャーメーカーの製品だけに、確実な動作とサポートを期待したいという人にはいい選択肢になりそうだ。実売価格は「GA-8IDX」が19,980円〜24,499円、「GA-8IDXH」が21,700円〜26,499円、「GA-8IDML-C」が16,980円〜18,499円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

□EPoX EP-4B2A(マスタードシード)
http://www.mustardseed.co.jp/seihin/epox/epoxframe.htm

 (EPoX EP-4B2A)
 (ASUS P4Bシリーズ)
 (SUPERMICRO P4SBA)
 (GIGABYTE GA-8IDシリーズ)
 (ABIT BL7シリーズ)
 (Intel D845シリーズ)
 (Microstar 845Proシリーズ)
 (CHAINTECH CT-9BJA)

[撮影協力:コムサテライト3号店高速電脳TWO-TOP秋葉原1号店コムサテライト1号店ぷらっとホームコムサテライト2号店OVERTOP俺コンハウスLAN/PLAZAT-ZONE. PC DIY SHOP]


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