搭載ファンはNMB製の4,900rpmタイプで動作音は35dBという。

[撮影協力:コムサテライト1号店]

[撮影協力:テクノハウス東映とOVERTOP]

　この「ヒートレーンプレート」はティーエス ヒートロニクス独自の技術で、「長い板状の素材内を往復するように多数の細管を配し、細管内に作動液（純水または代替フロンなど）を封入した」というもの。一般的なヒートパイプと比べると「熱輸送能力が高い」「姿勢による影響を受けづらい」「折り曲げ加工が容易」などといった特徴があるという。熱伝導率はアルミの15～70倍。

　CPU Radiator Zen（禅）はこのヒートレーンプレートを利用した同社純正のCPUクーラー。かたつむりのように渦巻状に巻いた冷却フィン付きヒートレーンをCPUコアに接触させ、これを2つの6cmファン(4,600rpm,ミネベア製)で挟み込むという構造で、ファンは大きなプラスチック製フレームに固定されている。このフレームは固定クリップの機能も兼ねており「CPUソケットへの取り付け/取り外しが容易」という特徴もあるという。CPUコアとの接触部にはメッキ処理された銅板を使用する。

　なお、この製品に使われているヒートレーンプレートは作動液に代替フロン(HFC-134a)を使用したもので、規定の動作温度は-60℃～95℃。この温度を超えると作動液が外部に噴出する恐れがあるそうで、「火傷などの危険もある」(マニュアル)という。また、廃棄に関しても「ヒートレーン部分をむやみに廃棄すると、やけどなどの障害を受ける可能性がある」（マニュアル）ため、同社に返送するか、予め相談するように指示されている。

　プラスチック製フレームは組み立てキットになっており、日本語の詳細な組み立てマニュアルが付属している。

[撮影協力:CUSTOM]

　6cm角のファンを取り付けられる「PF-IHC60」と8cm角のファンを取り付けられる「PF-IHC80」の2製品が発売されている。

[撮影協力:コムサテライト3号店とOVERTOP]