【 2001年10月13日号 】

HDDを高速化する?ハイグレードなケーブル「RD3 GLADIATOR」発売

RD3RD3
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 PCIバス監視ツールの「RD2 Pro・PCガイガー」で知られるVICS Technologyから、今度はデータ転送のロスを低減し、かつ安定化させるというユニークなFDD/IDEケーブル「RD3 GLADIATOR」が発売された。実売価格は、FDD用の「RD3-F5」が1,880円~1,980円、IDEケーブルの50cmモデル「RD3-A32」が2,980円~3,679円、70cmモデル「RD3-A52」が3,280円~3,980円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。実はこの「RD3 GLADIATOR」、7月末に開催されたバーテックスリンクのエンドユーザ向けイベント「バーテックスリンクユーザ感謝Days」の場で「8月発売予定」として紹介されていた製品で、その予定から実に2カ月遅れの登場となる。

 「RD3 GLADIATOR」の見た目は、PCケース内部での取り回しが楽に行なえる、いわゆるスマートケーブルといったところだが、ケーブルがメッシュ状の皮膜で覆われていたり、コネクタ部付近に樹脂製のカバーが取り付けられていたりと、従来のスマートケーブル製品とはかなり違った印象を受ける。それもそのはずで、「RD3 GLADIATOR」はケーブル外周を金属メッシュでシールドし、さらにコネクタ部分にもフィルム型フェライトコアや銅製シールドフィルムを用いることでノイズ耐性を徹底的に向上させたという特別仕様のケーブルなのだ。

 同社では、ノイズ耐性を高めたことにより「一般のUltra ATA/100対応フラットケーブルに比べ、データ転送が15%向上した」としており、PCケース内部の空気の流れもフラットケーブル使用時に比べて向上するため「温度上昇を10℃抑える」という効果もあるとのこと。さらに、ケーブルに形状記憶性があるためPCケース内部での取り回しが自在に行なえるなど、現時点で最強と言えるFDD/IDEケーブルといったところだ。

 「ノイズの強度や量は環境によってことなるため必ずしもデータ転送速度が向上するとは限らない」との注意書きはあるものの、シールド素材やシールドの方法に凝るなど、FDD/IDEケーブルにおいてできるだけの対策は施したという感のある「RD3 GLADIATOR」は、コストパフォーマンスはさておき、スペック的には究極と言っても過言ではないだろう。データの確実性が重要視されるサーバーPCのユーザー、あるいはHDDの持つ転送速度を限界まで引き出したいというパワーユーザーは、一度試してみる価値はあるかも知れない。

□RD3 GLADIATOR(VICS Technology)
http://www.vicstech.com/jp/rd3/index.shtml
【2001/7/28】バーテックスリンクがイベントを実施、未発売マザーなどを展示
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20010728/vertex.html

 (VICS Technology RD3)

[撮影協力:コムサテライト2号店コムサテライト3号店]


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