サーバー用CPUの動作クロックもついに2GHz台に突入した。サーバー向けPentium 4といわれるXeonの2GHzモデルがアキバに登場、バルク品のかたちで販売がスタートしている。店頭の実物を見てみると、形状はこれまでの1.7GHzモデルなどとまったく同じで特に変化はなく、相変わらず性能表記が一切ないため、表面から見る限りでは2GHzモデルであるかどうかさえわからない。唯一、CPU裏側にマーキングされている「2000DP/256L2/400/1.7V SL5TH COSTA RICA」という文字列から、2GHzモデルがあることがはっきりと読み取れる。既存のXeon 1.7GHzリテールパッケージ品が35,000円程度という相場から考えると、Xeon 2GHzバルク品の実売価格63,800円~69,800円というのはやや高い印象もあるが(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)、サーバー用に最速の環境を整える必要のある人にはそれなりの価値がありそうだ。 □Xeon(http://www.intel.com/xeon/) |
DVD-RAMやDVD-Rなどの登場もあって、リムーバブルメディアとしては最近すっかり影の薄くなったMOドライブだが、地道に製品の進化は続いている。これまで3.5インチMOでは1.3GBが最大の容量だったが、富士通とソニーが策定したGIGAMO 2.3GB規格で約1.8倍へと容量がアップされ、今週からこの規格に対応した製品も発売になっている。店頭に並んだのは富士通製ドライブを採用したアイ・オー・データ機器の外付けMOドライブ「MOA-i2.3/US2」で、これは対応インターフェイスとしてUSB 2.0が採用されている(i・CONNECT対応のため、他のインターフェイスにも対応可能)。従来の128MB~1.3GBのメディアにも対応しているので、これまでの資産としてMOメディアを大量に持っている人はアップグレード用に検討してみるといいかもしれない。製品には2.3GB MOメディアも1枚添付され、実売価格は57,799円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。 □MOA-i2.3/US2(http://www.iodata.co.jp/products/mo/2001/moa_i23_us2.htm) |
OEM版に続いてアキバではWindows XP製品版の発売日である16日(金)も深夜販売が実施されることになった。なんと実は、OSのOEM版と製品版で異なる発売日の両方で深夜販売が実施されるのはこれが史上初。単純に言い換えれば、同一OSで2回の深夜販売はまったく初めての試みということになる。過去に深夜販売を実施したWindows 2000ではOEM版と製品版は同一発売日で、Windows MeではOEM版こそ深夜販売されたものの、製品版だけは夕方16時からの販売という変則的なイベントだった。Windows Me製品版の発売時には、警備上の問題もあって深夜販売は自粛したという話もあったはずだが、今はPC市場が極度の不況ということもあって、どこもWindows XPで大きな花火を打ち上げたいという思いが強いらしい。3日(土)時点で深夜販売を予告しているのは、ソフマップ1号店 Chicago パソコン・デジタル館、T-ZONE.本店、TSUKUMO eX.、LAOX THE COMPUTER館など大型店を中心に13店。詳細は秋葉原電気街振興会のWebにお知らせが出ているので、気になる人は要チェックだ。 □Windows XP深夜発売実施店舗一覧(http://www.akiba.or.jp/WinXP/WinXP.html) |
Gigabit Ethernetがまた一歩身近な存在になった。これまで対応LANカードの値下がりが何度か話題になり、今や7,000円台で買えるという状況にまでなった一方、なかなか対応Hubは値下がりしない状態だったが、今週はついに2万円割れでGigabit Ethernet対応のHubが登場した。格安の製品を発売したのは玄人志向で、製品名は「GSW0801-HUB」。製造メーカーは台湾Cameo Communications。スイッチング方式の製品で、ポート構成はUPLINKが1つ、10Base-T/100Base-TX対応のポートが8つ、10Base-T/100Base-TX/1000Base-T対応のポートが1つ。肝心のGigabit Ethernet対応が1ポートしかないのは残念なところだが、このポートをトラフィック負荷の高いサーバーなどに割り当てれば、ネットワーク全体のパフォーマンスを高めることができそうだ。HTTPとSMTPとICQのプロトコルに対応したLEDインジケーターが用意されているという特徴もある。実売価格は18,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。 □GSW0801-HUB(http://www.kuroutoshikou.com/products/network/gsw0801fset.html) |
8cmシングルCD用の小型MP3プレイヤーにちょっとした変り種が登場。それは恵安が発売した「KN-MP3」という製品で、基本的に8cmシングルCDに対応した小型MP3プレイヤーでありながら、必要なときには合体ロボのように着脱式の蹄鉄型カバーをとりつけるだけで、12cmサイズのCDも使えるようになるというユニークな変形型ボディ製品。外で聞く場合の携帯性重視ケースと、室内で聞く場合の収録曲数重視ケースと、ケースに応じて簡単にボディサイズを切り替えられるというわけだ。メディアはCD-R、CD-RW、音楽CDに対応し、単三アルカリ乾電池2本でMP3再生時は約6時間、音楽CD再生時は約8時間の再生が可能。音飛び防止機能もついている。サイズ可変のボディに魅力を感じる人は手に入れてみてはいかが。ヘッドホン付きで実売価格は7,680円~7,980円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。 □恵安(http://www.keian.co.jp/) |
先日発表されたばかりのVIA純正マザーボードの流通が早くも日本で開始されるようだ。すでに複数のショップでサンプル品の展示がスタートしており、同時に日本語のパンフレットまで用意されている。店内にサンプル品を展示しているのは、ソフマップ1号店 Chicago パソコン・デジタル館、TWO-TOP秋葉原1号店、フェイスの3店。「PE11-S」という型番のSocket 478マザーボードで、チップセットはApollo P4X266を搭載、フォームファクターはATX、拡張スロットはAGP×1、PCI×5、DDR SDRAM DIMM×3となっている。Intelとのチップセット特許係争問題から、マザーボードメーカーからなかなかApollo P4X266搭載マザーボードが出揃わない状態だが、これである程度流通量が確保されるかもしれない。ショップの中には日本語で書かれたパンフレットを配布しているところもあるほか、「来週末入荷予定」「予価15,800円」「予価15,799円」などと具体的に予定を明示している。なお、TWO-TOP秋葉原1号店ではマニュアルを自由に読める状態にしてあるので、気になる人は要チェックだ。 □VIA Platform Solutions Division(http://www.via.com.tw/jsp/en/pr/vpsd_pr.jsp) |
まるでRIMMそっくりに変身させてしまうDIMM用のヒートスプレッダに、もうじき新バージョンが登場する。DOS/Vパラダイス秋葉原3号店では、夏に発売されて話題になったThermalTake製「MEMORY COOLING KITS」のバリエーションとして、なんとメモリ用冷却ファンを搭載したバージョンが近日入荷する予定だという。現在店内にサンプル品を展示中だ。片方のヒートスプレッダの上に4cm角のファンがとりつけられたもので、もう片方にファン無しの従来型ヒートスプレッダをとりつけ、メモリを挟みこむ構造をとる。3枚や4枚程度のDIMMが連続してマザーボードにささっている場合は、一番端のDIMMにファン付きヒートスプレッダを取り付け、ほかはすべてファンなしヒートスプレッダにしておくことで、すべてのDIMMがファンで上から効率的に冷やされるというわけだ。DIMMにヒートスプレッダをつけるだけでもずいぶんとマニアックだが、どこまでも極めたいのならファンまでつけるのがいいのかもしれない。ファンは5,000rpmで23dBのノイズが出るため、静音にこだわっている人には向かない。入荷時期は未定だが、予価は2,000円前後になるという。 □A1165(http://www.thermaltake.com/activekits.htm) |
残念なことに、個性的なPCパーツショップが今月中にひとつ減ることになりそうだ。閉店予定を告知しているのはPCiN秋葉原で、現在は在庫処分セールを実施中。同店によると、PCパーツを扱っている部門についてはセール終了次第事実上の閉店処分とし、現店舗ではCG関連製品を扱うCGiN秋葉原のみ12月中半ばまで営業続け、その後、末広町方面に移転するとのこと。移転は12月中で、グランドオープンは年明けになる見込みという。ハイエンドビデオカードの扱いは続けるそうなので、PCパーツ系と完全に縁が切れるわけではないようだ。これまでCPUのフライング販売や、話題のマザーボードをいちはやく入荷するなど話題によくのぼった同店だが、残念ながら、もうじき見られなくなる。なお、在庫処分セール品はすべて1週間保証で、店頭在庫品以外にも、今後SoltekやQuantumなどの旧型製品をセールで販売するとのこと。通販受付はすでに終了となっているので、要注意。 □PCiN秋葉原(http://www.pc-in.com/) |
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