Itaniumの単体販売が意外な形でスタート、「未チェック」の中古品

　個人ユーザーが入手するのは難しいと思われていたIntelのエンタープライズ向けサーバー／ワークステーション用64bit CPU「Itanium」が、中古品という条件付きながら、なんとCPU単体で一般ショップの店頭に格安で登場した。

　販売を行なっているのは中古品を専門に扱うじゃんぱら秋葉原本店で、800MHz／L3キャッシュ4MBモデル（39,800円）、800MHz／2MBモデル（29,800円）、733MHz／2MBモデル（29,800円）の3種類が店頭に並べられている。外観や動作クロック、キャッシュ搭載量などから見て、いずれも0.18μmプロセスルールで製造される現行Itanium（Merced）であることは間違いなさそうだ。

　Itaniumは通常、単体で店頭販売される製品ではないためストリートプライスというものは存在しないが、1月27日(日)現在のIntelによる1,000個ロット時単価は、800MHz／4MBモデルが4,227ドル（約56万円）、800MHz／2MBモデルが1,980ドル（約26万円）、733MHz／2MBモデルが1,177ドル（約15万円）となっていることから、中古品という点を差し引いてもかなりの“お買い得品”であることは確かのようだ。

　ただし、3製品とも同店での動作テストなどが行なわれていない「未チェック」品扱いになっているので要注意。さすがに、ショップ側も中古買取りの時点でテストする環境を持ち合わせていなかったようだ。対応マザーボードや電源ユニットなどを別途入手するのは難しいため、せっかく単体で登場したItaniumも、現時点では個人での利用はなかなか難しいが、格安でIntelの最新64bit CPUが手に入るというのは大きな魅力ではある。

　周辺環境を揃えることが難しいことから、残念ながらItaniumサーバーを自作するというわけにはいかないだろうが、コレクターズアイテムと割り切って購入してみるのもよいかもしれない。

□Itanium（インテル）
http://www.intel.co.jp/jp/itanium/
□Intel Processor Pricing（Intel）
http://www.intel.com/intel/finance/pricelist/
□【2001/6/9】64bit CPU「Itanium」を搭載したサーバーの販売開始、デモ実施中 http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20010609/etc_itanium.html

（Intel Itanium）

[撮影協力:じゃんぱら秋葉原本店]

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