【 2002年2月16日号 】

パフォーマンス改善版の“SiS645 A2”を搭載したマザーが密かに出回る

AX45-VAX45-V
AX45-VAX45-V

 Pentium 4用のPC2700 DDR SDRAM(DDR333)対応チップセットとしてデビューしてから約3ヶ月が経ったSiS645に、新たな動きがでてきた。というのも、チップセット上にA2という記号がついた新リビジョンのSiS645チップセットを搭載したマザーボードがアキバに流通し始めたのだ。

 このSiS645 A2リビジョンに関しては、SiSから正式発表がないため具体的な内容については不明だが、少なくともSOLTEKが2001年12月に発表したSiS645搭載マザーボード「SL-85DRS2」(製品はまだ発売されていない)の製品資料では、この製品がA2リビジョンのSiS645を搭載しており、それがパフォーマンス改善版であるということがはっきりうたわれている。また、海外のPC系ニュースサイトでは、A2リビジョンの性能を確かめるためのベンチマーク比較結果もすでにいくつか公開されている。

 このSiS645のA2リビジョンを搭載した製品は、実はもうすでにアキバで入手することが可能になっている。製品はSOLTEKのものではなく、AOpenのSocket 478マザーボード「AX45-V」。先週から出回り始めた製品で、発売当時はショップ店頭のPOPやパッケージなどにとくにA2リビジョンであることをアピールするものはなかったが、実はA2リビジョンであることがこのほど判明した。店頭在庫の製品を確認し、チップセット上のヒートシンクをはずしてみると、確かに「A2」という文字が入っているのがわかる。AOpen自身がもともと製品仕様としてチップセットのリビジョンを明記してないため、すべての流通製品がそうであるという保証はどこにもないが、少なくとも編集部で確認した限りではどれもA2のようだ。なお、海外のPC系ニュースサイトなどには、GIGABYTEの「GA-8SRX」にもA2リビジョン搭載版が存在するとの情報があるが、こちらについてはまだ確認できていない。

 パフォーマンス重視のユーザーであれば、SiS645チップセット搭載マザーボードを買うのならA2リビジョン版をぜひとも入手したいところだが、A2かどうかを判断するにはNorthBridgeであるSiS645チップのヒートシンクを外して表面のマーキング(「A2」「A1」といった刻印がある)を見なければならず、ユーザー個人がショップ店頭にあるSiS645搭載製品を手当たり次第にチェックするということは基本的に無理。とりあえず現状でSiS645 A2リビジョン搭載マザーボードをなるべく確実に手に入れたいというなら、AOpenの「AX45-V」という選択肢しかなさそう。なお、実売価格は発売当時で14,499円。

 もちろん、今後はA2リビジョン搭載モデルである旨をきちんとうたった製品が発売されたり、ショップ側が確認したうえで販売されるケースが増えてくるはず。より確実にA2リビジョン搭載製品を手に入れたいのなら、もう少し様子を見たほうがいいかもしれない。

□SL-85DRS2(Soltek Computer)
http://www.soltek.com.tw/English/product/85drs2.htm
□AX-45V(AOpen)
http://english.aopen.com.tw/products/mb/ax45-v.htm
【2002/2/9】今週見つけた新製品:AOpen AX45-V
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20020209/ni_i_m7.html#ax45v

 (AOpen AX45-V)

[撮影協力:TSUKUMO eX.]


[前の記事]: IntelもCPUのリテールパッケージをデザイン変更、クロック表記はシールに
[次の記事]: シリーズ最上位GeForce4 Ti 4600を搭載したビデオカードのデモ開始

[ Back ]戻る  

Copyright (c) 2002 impress corporation All rights reserved.
E-Mail:akiba-pc-info@impress.co.jp