【 2002年3月9日号 】

ATIからワークステーション向け最新ビデオカード「FIRE GL 8800」発売

FIRE GL 8800FIRE GL 8800
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 2001年8月にATIからRADEON 7500/8500と同時に発表されたワークステーション向けビデオチップであるRADEON 8800を搭載したビデオカード「FIRE GL 8800」が、その発表から約7ヶ月が過ぎた今週、ようやく発売となった。搭載しているビデオメモリは128MB(DDR SGRAM)で、実売価格は99,800円~128,000円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 ATIのワークステーション向けビデオカード「FIRE GL」シリーズとしては、IBMのGT1000/RC1000(ジオメトリ/ラスタライズエンジン)を搭載した「FIRE GL 4」に続く製品となるこの「FIRE GL 8800」は、ビデオチップに自社製のRADEON 8800を採用しているのが大きな特徴だ。

 RADEON 8800は、RADEON 8500と同世代とされるビデオチップで、ハードウェアT&L(ジオメトリ)エンジンのCHARISMA ENGINE II(6,250万Triangle/s)や3DレンダリングエンジンのPIXEL TAPESTRY II(20億Texel/s)、メモリ帯域を節減するHYPER Z IIテクノロジを備えるといった仕様はRADEON 8500と共通だ。カードの外観についても、S端子を搭載していないなどといった違いはあるものの、ビデオメモリにInfineon製のBGAタイプDDR SGRAMチップを搭載する点などは、先週登場した128MBモデルのRADEON 8500と同様だ。

 とはいえ、やはりワークステーション向けということを意識してか、メモリチップの動作スピードについては、128MBモデルのRADEON 8500が275MHz(HYB25D128323C-3.6)だったのに対し、「FIRE GL 8800」は300MHz(HYB25D128323C-3.3)という高速タイプになっている。また、付属ドライバがOpenGL向けに最適化されているという点も「FIRE GL 8800」ならではの特徴と言えるだろう。

 「FIRE GL 4」の半額程度といった価格設定が魅力のひとつでもあるこの「FIRE GL 8800」。描画性能に関しても、RADEON 8500と同世代というRADEON 8800ビデオチップを搭載するということで高速性が期待でき、コストパフォーマンスに優れたワークステーション向けビデオカードとして注目されそうだ。

□FIRE GL 8800(ATIテクノロジーズジャパン)
http://www.ati.com/jp/products/workstation/fire_gl8800/
【2002/3/2】RADEON 8500搭載カードに純正128MBモデル登場、メモリチップに特徴
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20020302/etc_r85128.html

 (ATI FIRE GL 8800)

[撮影協力:TSUKUMO eX.]


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