正式発表直後にPentium 4 2.40GHzのリテールパッケージが出回る
発表にあわせて販売スタート、価格は7万円台前半が中心

【本日解禁】	【パッケージ】
【Pentium 4 2.40GHz】	【梱包内容】
【スペックシール】	【2.40GHz】
【入荷しました】	【今日は何の日？】

　現地時間の2日に行なわれたIntelの正式発表を受ける形で、アキバのショップ店頭にもNorthwoodコアを採用したPentium 4 2.40GHzモデルのリテールパッケージ品が出回り始めた。

　Pentium 4 2.40GHzモデルは、先々週に“フライング”でバルク品が登場したものの、その後店頭在庫が確認されることはほとんどなく入手困難な状態が続いていただけに、パワーユーザーにとっては待ちに待った今回のリテール品登場といったところだろう。

　実売価格は72,500円～78,799円（詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと）。

●300mmウェハで製造された初の製品

　Pentium 4 2.40GHzはCPU本体や付属CPUクーラーの外観、さらにパッケージのデザインなどもこれまでと同様で、パッケージ側面のシールに書かれた「System Bus 400MHz」「512KB L2-Cache」などの仕様にも変化は見られない。プレスリリースでも、Pentium 4 2.40GHzは0.13μmプロセスルールで製造されることが明らかにされており、従来モデルとの違いは動作クロックのみということになる。

　ただし、内部的には従来モデルと違う点もある。今回のPentium 4 2.40GHzは300mmウェハで製造されているという特徴を持っている。プレスリリースでは従来の200mmウェハに比べると歩留りが向上し製造コストが低減できるとしており、実際発表されたPentium 4 2.40GHzの1,000個ロット時の価格は2.20GHzモデルと同価格（3月3日時点）の562ドルと、なかなか“お買い得”なCPUとなっている。

●FSB 533MHz対応モデルまでのつなぎ？

　初モノながら、実売価格で見てもPentium 4 2.0GHzとの価格差は小さくお買い得感が高い。Pentium 4 2A GHzと2.20GHzとの間には平均価格で比較すると約23,000円の差があるのに対し、2.20GHzと2.40GHzとの間は平均価格で約9,000円しかない。このあたり、確かに300ミリウェハによる製造コスト削減効果が現れていると言える（詳細は「CPU最安値情報」参照のこと）。

　また、FSB 533MHz版のPentium 4のデビューが間近という情報も一部では囁かれているが、FSB 533MHz版Pentium 4は登場当初はかなりの高値となることが予想されるだけに、コストも加味したハイパフォーマンスCPUとしては今回の2.40GHzモデルが本命ということになるかもしれない。

　新製品には目がないという“人柱”ユーザーは別として、一般の自作PCユーザーにとって今回登場したPentium 4 2.40GHzは、FSB 533MHz版Pentium 4が手頃な価格になるまでのつなぎとしては十分と言える。もちろん、現時点ではx86系で最高クロックのCPUであり、ハイパフォーマンスのPCを自作したいというニーズにも十分応えられる製品であることは間違いない。

□Pentium 4 2.40GHz（Intel）
http://www.intel.co.jp/jp/products/desktop/processors/desktop/pentium4/
http://www.intel.com/pressroom/archive/releases/20020402comp.htm
http://www.intel.co.jp/jp/intel/pr/press2002/020403b.htm
http://www.intel.co.jp/jp/products/desktop/processors/desktop/pentium4/
【2002/3/23】Pentium 4では最高クロックとなる2.40GHzモデルがフライングで登場
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20020323/p42400.html

	（Intel Pentium 4）

[撮影協力:コムサテライト1号店]

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