振動防止機能は、振動吸収機能を持ったゲル状サスペンションを使ったもの。HDD固定板がトレイの筐体とは別に用意されており、HDD固定板 - トレイ間がサスペンションを介して接続されている。このほか、固定部分以外の左右方向にも同様のサスペンションが付いており、全体に衝撃吸収を考慮した設計になっている。HDD固定板はトレイの内部にあるが、トレイ筐体にはドライバーの通る穴があけられているため、トレイを分解せずにHDDをHDD固定板に固定可能。

　このシリーズはUltra160 SCSI対応の「OWL-MRS29D-WE/ULTRA160SCSI」を除く全モデルがUltra ATA/133に対応している。

　製品ラインナップは大変多く、色違いを除いた基本仕様の違いだけでも13種類もの基本セットがあり、もちろんそれぞれに対応カートリッジが発売されている。それぞれの型番はOWL-MRSxxx-UAE/ATA133のようになっており、xxに入る型番には10A、25D、27A、29D、30A、32A、36A、40A、42A、50A、58A、68Aがある。仕様の違いは材質とカートリッジ - トレイ間のコネクタ種類、ファンの個数、前面シャッターの有無など。

　このうちのいくつかのモデルはフレームとトレイで互換があり、具体的には「27A(全樹脂)、30A(全樹脂)、32A(トレイのみアルミ)、42A(全アルミ)」の「前面シャッター付き」グループと「10A(全樹脂)、40A(トレイのみアルミ)、50A(全アルミ)、58A(フレームのみアルミ)」の「前面シャッター無し」グループ、「25D(背面ファン)、29D(前面ファン)」の「DINコネクタ」グループがある。29Dや36A、68Dといった他のモデルはそれぞれ専用品のみの対応。

[撮影協力:SuperCOMとパソコンハウス東映とTSUKUMO eX.とコムサテライト3号店]

　液晶ディスプレイはHDD格納用トレイの前面部分についており、温度と累積使用時間の表示のほかに、アクセスランプや冷却ファン停止アラーム、HDDのマスター/スレーブの別などを表示可能。このほか、HDDが特定温度以上になった場合にアラームを鳴らす機能や、HDDのマスター/スレーブ設定をHDD側ではなく、リムーバブルフレーム側で設定する機能なども備えている。ロック用キーは「使用状態/電源断だが取り外し不可/取り外し可能」の3段階に切替可能。

　ASK扱いの製品で、コムサテライト3号店によるとトレイ単品での入荷/販売予定はないそうだ。

[撮影協力:コムサテライト3号店]

　PS/2コネクタから電源を取るための専用コネクタも付属している。

[撮影協力:高速電脳とコムサテライト3号店]

　HDD格納トレイは他の同社製リムーバブルフレームと共通。

　同じシリーズの内蔵用製品 U2-MDK1/MDK1PCIは先週発売されている。

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【4月20日】U2-MDK1PCI(今週見つけた新製品)
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20020420/ni_i_hd.html#u2mdk1pci

[撮影協力:コムサテライト3号店]

　フレーム自体の接続コネクタは68ピンのワイドコネクタ。

　8cmの冷却ファンも搭載している。

　上記のほか、クレバリー2号店でも近日中に販売予定。

[撮影協力:高速電脳]