【 2002年5月11日号 】

CLIE対抗?Linuxを搭載したキーボード内蔵PDA「YOPY」デビュー

YOPYYOPY
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 新製品発表のニュースなどは聞かれるものの店頭で実際に販売される製品はまだまだ少ないLinux搭載PDAだが、そうした中、キーボードを標準装備しGUIにX Windowを採用するというなかなか魅力的な製品「YOPY」がG.MATEから登場した。LinuxベースのPDAとして2000年3月に初めて発表されて以来話題となっていた「YOPY」は、これまでにも何度となく発売が延期されていただけにオープンソースファンにとっては待望の製品デビューといったところだろう。実売価格は59,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 「YOPY」は、最近人気の高い携帯電話端末のようなクラムシェル型(折りたたみ式)のPDAで、本体サイズは4.0インチ×2.7インチ×0.6インチ(101.6mm×685.8mm×15.2mm)、重量は5.0オンス(約141.8g)。ボディ上側が240×320ドット/65,000色表示のTFT液晶ディスプレイ(バックライトなし)、ボディ下側が40キーのキーボードという構成は、先月発売となったソニーの新型CLIEを髣髴とさせるものがある。

 CPUはStrong ARM 206MHz、メモリ容量はRAM 64MB、ROM 16MBで、そのほかMMC対応スロット、スピーカー/マイク、3.5mmステレオサウンドジャック、IrDAインターフェイス、RS-232C/USB(クライアント)インターフェイス(クレイドル経由)などを装備しており、スペック的には最近のPocket PC/Pocket PC 2002搭載PDAとほぼ同様といったところだ。また、電源にはリチウムイオンポリマ電池を内蔵し、連続で16~17時間の駆動が可能としている。

 アプリケーションとしては、Webブラウザ、E-Mail、スケジュール管理ソフト、MP3プレイヤー、ボイスレコーダー、手書き入力ソフトなどが標準で付属し、機能的にも最近のPDA製品に引けを取らない内容になっている。ただし、これらのアプリケーションはすべて英語版となっているので注意が必要だ。

 これまでLinux搭載PDAというとどことなくマニアックな製品というイメージがあったが、この「YOPY」は本体のデザインやグラフィカルな画面など見た目の魅力も備えており、一般の人にも受け入れられる製品と言えそうだ。とはいえ現時点ではまだ珍しい製品であることに変わりはないので、オープンソースファンやユニークなモバイル用アイテムには目がないという人は、今回の入手のチャンスを逃さないようにしたいところだ。

 なお、カラーは青色、赤色、黄色の3種類がある。

□YOPY(G.MATE)
http://www.yopy.com/zzzzz_beta_y/english/products/overview.htm
【2001年3月31日】Linux搭載PDAの開発バージョンが発売されるも、即売り切れ
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20010331/etc_agenda.html

 (G.MATE YOPY)

[撮影協力:秋葉館PDA(ブロックE2-[e1])]


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