【 2002年5月25日号 】

VIA純正のApollo P4X333搭載マザーがサンプル展示中、仕様に謎あり?

P4PBP4PB
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 Intelの新型チップセットが話題にのぼる中、VIAの最新型チップセットも登場を間近に控え、一部ショップでは搭載マザーボードのサンプル展示が始まっている。

 Apollo P4X333は標準でPC2700(DDR333)メモリやAGP 8X、FSB 533MHzに対応するというVIAのPentium 4用最新チップセットで、SouthBridgeもUSB 2.0に対応したVT8235が搭載されることになっている。こうした仕様からわかるとおり、これはi845E対抗のチップセットと位置づけられるものだ。そして高速電脳では、来週末に入荷する予定だとして、そのApollo P4X333チップセットを搭載したVIA純正マザーボード「P4PB」を店内で展示し始めている。

 ATXフォームファクタの製品で、拡張スロットはAGP×1、PCI×5、CNR×1、DDR DIMM×3、オンボードデバイスとしてPromise製Ultra ATA/133対応IDE-RAIDコントローラのPDC20276が搭載されている。一見しただけでは特に外観上の目新しさはないが、チップセット冷却用のヒートシンクには「P4X333」というロゴが記されており、これで新型チップセット搭載モデルであることが確認できる。

 ただし、展示されている実物を見るとSouthBridgeは現行のVT8233Aのままで、代わりにUSB 2.0コントローラーのVT6202を別途搭載するかたちになっているのが気になるところ。この構成がチップセットとしての新たな公式仕様なのか、それともサンプル品のための一時的な仕様変更なのか、詳しいことは不明。もっとも、Web上に公開されているマザーボードの仕様表には、Apollo P4X333チップセット搭載でありながら、なおかつSouthBridgeがVT8233Aだと確かに書かれてある。また、チップセットの仕様ではAGP 8X対応ということになっているが、マザーボードの仕様としては「AGP4X Slot」と書かれているのみで、AGP 8Xへの対応に関しては明記されていない。

 VIA製品では、こうした仕様の“ブレ”はよくあることだとはいえ、発売時にどうなっているのか気になるところだ。同店に入荷するのはIDE-RAID機能を省略したタイプで、予価は16,800円という。

□Apollo P4X333(VIA Technologies)
http://www.via.com.tw/en/apollo/p4x333.jsp
□P4PB(VIA Technologies)
http://www.viavpsd.com/product/P4PB_spec.jsp?motherboardId=23

 (VIA P4PB)

[撮影協力:高速電脳]


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