【 2002年5月25日号 】

挑戦者の第2弾製品「SOTO-3.5iE」が発売、玄人志向との対抗色濃く

SOTO-3.5iESOTO-3.5iE
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 予告されていたとおり、アイ・オー・データの玄人向けブランドである挑戦者の第2弾製品としてIEEE-1394/i・CONNECT対応HDDケース「SOTO-3.5iE」の販売が同社のショールーム「アイ・オー・プラザAKIBA」で行なわれた。同ブランドとしてはUSB 1.1/2.0対応の第1弾製品「SOTO-3.5iU」以来、2ヶ月ぶりの新製品となる。実売価格は7,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 挑戦者から第1弾製品が発売された翌週、同じく玄人向けブランドである玄人志向が「挑戦者迎撃緊急イベント」を行ない、USB 1.1/Ultra SCSI対応HDDケースの「地獄の業火」などを販売して対抗意識をあらわにしたのは記憶に新しいところ。一方の挑戦者といえば、5日(日)に開催された玄人志向のイベント「玄人を語る会」に挑戦者ブランド担当者が乱入し、「挑戦者のオリジナル色を出して(玄人志向とは)差別化を図っていきたい」と発言、ここで両者の対決姿勢はさらにヒートアップした格好だ。さながら今回の第2弾製品の発売は、挑戦者が玄人志向に対する言葉ではない実際の“反撃”に出たといったところだろう。「アイ・オー・プラザAKIBA」には、挑戦者のキャラクターである超戦車が玄人志向をみたてた扇子を突き破っているという、明らかに対抗意識むき出しのPOPも掲示されている。

 「SOTO-3.5iE」は第1弾製品の「SOTO-3.5iU」と同様に3.5インチの内蔵用IDE HDDを外付けドライブとして利用できるという製品で、インターフェイスがUSB 1.1/2.0からIEEE-1394に変わったのが主な違い。パッケージ内容もIDEインターフェイス変換用基板がIEEE-1394対応のものになっている以外にとくに変更点は見当たらず、付属マニュアルが“玄人向け”の簡素な紙のみとなっているのも同様だ。

 もちろん同社オリジナルのインターフェイス規格であるi・CONNECTにも対応しており、別売りのi・CONNECTコンバータケーブルを利用すればUSB 1.1/2.0接続やPCカード接続(別途インターフェイスカードが必要)などで使うことも可能だ。なお、組み立て時などに必要となる知識や技術のレベルを表わす「挑戦者的難易度」は「SOTO-3.5iU」と同じ「フツー」レベルとなっている。

 今回発売の「SOTO-3.5iE」は、「SOTO-3.5iU」とIDEインターフェイス変換用基板が異なるのみということで新鮮味には欠けるものの、i・CONNECTを搭載することで多彩なインターフェイスに対応するという“使える”製品になっている。「SOTO-3.5iU」を買い逃してしまったという人は、やや割高にはなるがi・CONNECT用のUSB 2.0/1.1コンバータケーブル「USB2-iCN」を別途入手して、「SOTO-3.5iE」をUSB 2.0/1.1接続で使うというのもよいだろう。

 さて、気になるのはこれに対する玄人志向の出方だ。果たして再び「挑戦者迎撃イベント」は行われるのか、あるいは対抗製品は登場するのか、今後は玄人志向の動きが注目される。

□SOTO-3.5iE(挑戦者)
http://www.iosnet.ne.jp/ioplaza/supertank/products/soto35ie/
□関連記事
【2002年5月18日】挑戦者ブランドから第2弾製品が近日登場、サンプル展示がスタート
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20020518/etc_soto.html
【2002年5月11日】玄人志向がイベント「玄人を語る会」開催、ライバルの挑戦者も乱入
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20020511/etc_kurouto.html

 (挑戦者 SOTO-3.5iU)

[撮影協力:アイ・オー・プラザAKIBA]


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