Serial ATA初のコンボカードが登場、IEEE-1394とUSB2.0のセット

【 2002年9月21日号】

Serial ATA初のコンボカードが登場、IEEE-1394とUSB2.0のセット

　インターフェイスカードやRAIDカードなどは発売されるものの、対応デバイスがなかなか登場せず、いまだ“本格始動”に至っていないSerial ATAだが、なんと早くもSerial ATAインターフェイスと複数のインターフェイスを組み合わせたコンボカードが登場した。製品はSerial ATA、USB 2.0、IEEE-1394という3つのインターフェイスを搭載した玄人志向の「SUPERCHANPON2-PCI」で、実売価格は12,480円～12,800円（詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと）。
　赤い基板に金色のブラケット、コネクタ部品を搭載したド派手なルックスが印象的なこの「SUPERCHANPON2-PCI」は、Serial ATAコネクタを2個、USB 2.0ポートを4個（外部3、内部1）、IEEE-1394ポートを3個（外部2、内部1）という非常に豊富な数のインターフェイスを1枚のカードで実現している製品。もちろんSerial ATAインターフェイスに対応したこの手のコンボカードは初めてだ。
　コントローラチップは、Serial ATAにネイティブ対応のSilicon Image製Sil 3112を、USB 2.0にNEC製のD720100AGMを、そしてIEEE-1394にVIA製のVT6306をそれぞれ採用。そのほか、基板上にはHiNT製PCI-PCIブリッジチップのHB1なども搭載している。
　前述のとおり、対応デバイスが登場していない現時点ではSerial ATAインターフェイスは宝の持ち腐れとなってしまうが、「SUPERCHANPON2-PCI」は現行のUSB 2.0/IEEE-1394インターフェイスも搭載しているので、カードそのものの使い道がないわけではない。今のうちからSerial ATA環境は用意しておきたいが、インターフェイスカードを単品で購入するのはイマイチ抵抗がある、という人には最適かもしれない。
　なお、同社のWebサイトには、さらにUltra ATA/133対応のIDEインターフェイスを搭載した上位モデル「SUPERCHANPON2X-PCI」の製品情報も既に掲載されている。より多機能なカードが欲しいのであれば、こちらの登場を待つのも手だろう。
□SUPERCHANPON2-PCI／SUPERCHANPON2X-PCI（玄人志向）
http://kuroutoshikou.com/products/etc/superchanpon2.html
http://kuroutoshikou.com/products/etc/superchanpon2x.html

　（玄人志向 SUPERCHANPON2-PCI）

[撮影協力:コムサテライト3号店]

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