【 2002年12月14日号 】
MSIに続いてGIGABYTEもE7205搭載マザー「GA-8INXP」発売
GA-8INXPGA-8INXP
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 ようやくMSI以外のメーカーからもE7205チップセット搭載Socket 478マザーボードが発売となった。登場したのはGIGABYTE製の「GA-8INXP」で、実売価格は34,999円~37,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。MSI以外からE7205チップセット搭載マザーボードが発売されるのは今回が初めてだ。

 「GA-8INXP」でひときわ目を引くのは、基板上に垂直に取り付けられた「DPS(Dual Power System)」という名のVRM(Voltage Regurator Module)だろう。これまでにもVRMを別モジュールで搭載するマザーボードはあったが、「DPS」がユニークなのは着脱式を採用している点だ。

 CPUソケット脇にはISAスロットを短くしたような専用スロットが設けられており、そこにこのモジュールが装着されている。これを搭載することで150Aまでの大きな電流を流すことが可能で、さらに消費電力の大きいCPUが登場した場合などにも差し替えで対応ができるという。なお、このモジュールには青く光る冷却ファンが装備されており、動作中はかなり目立った存在になる。

 Serial ATAやUltra ATA/133対応RAID、10Base-T/100Base-TX/1000Base-T対応LAN、6チャネル出力対応サウンドといった豊富なインターフェイス、機能を装備するのも特徴のひとつ。エントリーワークステーション向けとされているE7205チップセットだが、先週登場したMSIの「GNB Max-FISR」と同様に「GA-8INXP」もパワーユーザー向けといえそうな多機能な製品になっている。オレンジや緑といった目に付きやすい派手な色のスロット部品、CPUクーラーリテンションを採用するのも、コンシューマユーザーのウケを狙ってのものなのかもしれない。

 GIGABYTEはこのマザーボードを「Dualパワーシステム(Dualパワー電圧安定器モジュールの搭載」「Dual冷却(チップセットとレギュレーター用冷却ファン)」「Dual BIOS(二重化BIOS)」「Dualプロセッサー(Hyper-Threading)」「DualチャネルDDR(デュアルチャネルPC2100)」「Dual RAID(Serial ATAとIDEのRAID)」の“6つのDual”を備えた製品として大きくアピールしている。この製品のためにわざわざ黄金色のリテールパッケージを作っているあたり、いかに力を入れているかがわかる。

 ただ、やはりE7205チップセット搭載マザーボードの人気は依然として高く、今回の「GA-8INXP」も流通量は少なく、早々に売り切れるショップが続出して入手状況はおもわしくない。既存製品の流通量の増加だけでなく、MSI、GIGABYTE以外のメーカーからの製品登場も待たれるところだ。

□GA-8INXP(Gigabyte Technology)
http://www.gigabyte.co.jp/products/8inxp.htm
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http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20021122/etc_gigaevent.html
【2002年12月7日】E7205搭載マザーの第2弾もMSIから、機能豊富な上位モデル
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20021207/etc_gnbmax.html

 (GIGABYTE GA-8INXP)

[撮影協力:TSUKUMO eX.コムサテライト3号店]


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