【 2002年12月28日号 】
アキバの2002年10大ニュース投票結果発表
首位は「Pentium 4が3GHzの大台に突入」
 読者に投票していただいた2002年10大ニュースの結果をここで発表しよう。

 投票受付期間:12月24日~12月28日
 総有効投票数:7,569票(1,774人)

やっぱり速さが命?1位はPentium 4の3GHz到達

Pentium4 3.06GHzついに解禁
【Pentium4 3.06GHz】【ついに解禁】

 今年1位に輝いたニュースは、やはり、と言うべきか「Intel Pentium 4がついに3.06GHzに到達、Hyper-Threadingテクノロジも搭載」だった。得票数は2,306票。2000年はPentium IIIで1GHz、2001年はPentium 4で2GHz、そして今年は3GHzと、順調に動作クロックが上昇している。11月にデビューしたPentium 4 3.06GHzは、記念すべき3GHz達成したCPUとしてだけでなく、デスクトップ向けCPUとして初めてHyper-Threadingテクノロジを搭載したということでも大きな話題を呼んだ。

 発売当初は完成PCに組み込んだ形で販売するショップがほとんどで、その後1ヶ月以上単品での入手が非常に困難な状況が続くというミソは付いたものの、「3GHz到達」と「Hyper-Threadingテクノロジ搭載」という強力な武器を持つPentium 4 3.06GHz自体の魅力はやはり強く、自作ユーザーの注目度も下がることはなかった。最新チップセットのE7205を搭載したマザーボードもデビューを果たし、来年1月以降もしばらくはPentium 4が高い人気を保ち続けることになりそうだ。

2位は記録型DVDドライブの普及、CD-Rからの移行進む

DVDマルチドライブ4倍速も2万円台
【DVDマルチドライブ】【4倍速も2万円台】

 得票数2,050票で2位となったのは「記録型DVDドライブの普及元年、低価格化と高速化で一気にユーザー層が拡大」。記録型DVDドライブは、デビューイヤーだった昨年はまだ割高感があり、手の出しにくい製品という印象が強かったが、今年7月になるとDVD-R/RWドライブが3万円を切るなど低価格化が一気に進んだことで普及が急加速。11月にデビューした初の4倍速対応パイオニア製DVD-R/RWドライブ「DVR-A05-J」も発売当初から3万円前後と手頃だったこともあり、こちらも好調な売れ行きを見せている。

 また、アイ・オー・データ「DVR-ABH2」やソニー「DRU-500A」など、複数メディアへの書き込みをサポートしたマルチDVDドライブの登場も市場を賑わせた。記録型DVDドライブ本体、メディアの割安感はすでにCD-R/RW並みといってもよいレベルまで来ており、来年はいよいよPCの記録メディアがCDからDVDへと本格的に移行しそうだ。

Serial ATAはパワーユーザーの注目株?3位に

Serial ATA対応HDDSerial ATAカード
【Serial ATA対応HDD】【Serial ATAカード】

 3位は「次世代HDDインターフェイスSerialATAデバイスが登場、対応HDDも駆け込みで登場」で、得票数は1,248票。Serial ATAに関しては、インターフェイスカードやマザーボードが7~8月あたりから製品が出回り始めたものの、肝心のドライブ製品がなかなか登場せず“次世代インターフェイスの到来”を期待していたユーザーをやきもきさせた。

 しかし、150MB/sの転送速度を実現するという技術面はもちろん、取り回しが楽な細いケーブルが利用できるといった簡便さなどでも注目を集め、結果堂々のトップ3ラインクインを果たしている。現在はまだインターフェイスカードとセットでしかHDDが購入できないという状況だが、普及元年となるであろう来年の動向は大いに注目されるところだ。

 4位以降のランキングは以下のとおり。

 順位    ニュース/解説
1位
(2,306票)
Intel Pentium 4がついに3.06GHzに到達、Hyper-Threadingテクノロジも搭載
(FSBも533MHz化しSocket 478のCeleronも2GHzを超えた)
2位
(2,050票)
記録型DVDドライブの普及元年、低価格化と高速化で一気にユーザー層が拡大
(高嶺の花だった記録型DVDドライブも、4倍速の新製品が2万円台にまで値下がり)
3位
(1,248票)
次世代HDDインターフェイスSerialATAデバイスが登場、対応HDDも駆け込みで登場
(SerialATAオンボードマザーボードや変換デバイスなど環境整備が進む)
4位
(851票)
大容量化と高速化のハードディスクのトレンドが続く、最大容量は250GBを達成
(昨年の160GBから倍こそならなかったが、8MB以上のバッファ搭載機種も増える)
5位
(831票)
例年通りメモリ価格が乱高下、ユーザーもショップも振り回されっぱなし
(大暴騰で幕を開けた今年は、全体を通して「高い」という印象が強かった)
6位
(803票)
もはやブームではなくなった静音志向、製品バリエーションが広がり続ける
(ファンレスヒートシンクやファンコントローラの増加、ACアダプタ化キットの登場など)
7位
(798票)
時代はワイヤレス、無線LAN対応機器が値下がり&多様化して個人ユーザーが拡大
(標準対応のノートPCが個人ユーザーの増加に拍車、54Mbpsの高速版も登場)
8位
(757票)
小さくなければパソコンではない?、キューブ系PCの各種バリーションが広まる
(Pentium 4対応モデルが登場し、フロントパネルが光るものからACアダプタ対応機種も)
9位
(729票)
AthlonシリーズがThoroughbredコアへと進化、実クロックも2GHzを超える
(クロック競争ではIntelに遅れを取ったが、DIYユーザーに根強い人気を保つ)
10位
(699票)
Matroxの再参戦で激化が予想されたVGA戦争、結果はNVIDIAとATIの2強の圧勝
(Matrox Parheliaが登場するも結果的にはATIとNVIDIAの2強変わらず)
10位
(699票)
CeleronがPentium 4ベースのコアに移行し、Socket 370は事実上の終焉
(Socket 370のCeleronは1.40GHzで打ち止め、年末に登場したC3 1.0A GHzが最後か)

12位
(647票)
「FINAL FANTASY XI for Windows」の発売で、アキバに“FF特需”が到来
(「FFIXが動くビデオカード下さい」とショップに駆け込む人が続出)
13位
(622票)
SDR SDRAM時代の静かな終焉、対応マザーが激減、在庫ショップ数も減り続ける
(主役のDDR SDRAMはPC2100からPC2700へと移行)
14位
(584票)
MPEG-2対応のビデオキャプチャ製品が相次ぎ登場、USB 2.0対応製品も登場
(テレビはMPEG-2で録画して、記録型DVDドライブで保存するのがスタンダードに)
15位
(544票)
早くも到来したGigabit Ethernet時代、対応LANカードやハブの価格が急落
(ハブの価格が一気に値下がり、オンボードのマザーボードも登場)
16位
(508票)
秋葉原再開発計画が着実に進む、懸念の駅前駐車場は縮小して一応存続
(駐車場の縮小移転やビルの建設も各所でスタート)
17位
(460票)
「玄人志向」にライバル「挑戦者」が出現、競争に火花散らす
(路上での販売合戦やイベントでの競演など競争で火花を散らした)
18位
(417票)
とにかく何でも光らせろ!、ファンや電源など“光モノ”パーツが大流行
(光るファンに光る電源から始まり、ケース用のネオン管まで登場)
19位
(395票)
LAOXが「ASOBITCITY」をオープン、アキハバラデパートもホビー主体に
(アキバの2大ランドマークがホビーショップとなり、ホビー街化が進む)
20位
(367票)
VIA提唱の超小型フォームファクタMini-ITXが登場、予想以上の支持を獲得
(ファンレスモデルを中心に予想以上の売れ行きを見せ、ラインナップが拡充)


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