【 2003年2月1日号 】
Barton対応のSocket Aマザーが登場、「AMD Barton Ready!」
KX400-8XV ProKX400-8XV Pro
KX400-8XV ProKX400-8XV Pro
 このところ地味な動きがずっと続いているAthlonだが、そろそろ新たな動きが起きつつあるようだ。AMDがBartonコアの新型Athlonを2月にリリースするという発表を行うのとほぼ同時に、アキバでは「AMD Barton Ready!」というシールのついたマザーボードが出回り始めている。

 Bartonとは、現行のThoroughbredコアを改良して2次キャッシュを従来の2倍となる512KBに増やしたAthlonの新型コア。2次キャッシュの容量が変わっているだけとはいえ、この新コアを採用したCPUがAthlon XP 3000+やAthlon XP 3200+という高いモデルナンバーをつけて登場するとあって、AMD製CPUを支持するユーザーにとっては期待の新星だ。

 新型Athlonへの対応をうたって登場したのは、AlbatronのApollo KT400チップセット搭載Socket Aマザーボード「KX400-8XV Pro」。実売価格は9,999円~10,480円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。6ch対応サウンド機能とLANインターフェイスをオンボード搭載し、マニア向け設定機能として1MHz単位のFSB調整機能やコア電圧/メモリ電圧/AGP電圧調整機能などを持つといったスペックは特に目新しくもないが、製品パッケージに「AMD Barton Ready!」と目立つようにシールが貼られている点が見逃せないとことろ。

 チップセットなどのハードウェアに目新しいところがないことを考えると、おそらく、これはBIOSの対応と動作検証が済んでいるということを示すものだと思われる。これまでの実績から考えると、新型コアに対応できていないマザーボードとの組み合わせでは、CPUを挿しても正常に起動できない可能性があり、対応を今のうちに済ませてアピールする製品は安心感があり、貴重な存在といえる。

 こうした製品が出てきたというのは、マザーボードメーカーもテスト用の環境が整ったということであり、実際に新型コアを採用したAthlonのデビューがもう間近なのは確かと見てよさそうだ。

□KX400-8XV Pro(Albatron)
http://www.albatron.com.tw/product/KX400_8XV_Pro.htm

 (Albatron KX400-8XV Pro)

[撮影協力:T-ZONE. PC DIY SHOP]


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