【 2003年8月9日号 】
CD-Rに1.4GB記録できるHD-BURN対応DVD±RWドライブ登場
OptoRite DD0203OptoRite DD0203
OptoRite DD0203OptoRite DD0203
 CD-Rメディアに通常の2倍のデータ量が書き込めるという三洋電機の独自技術「HD-BURN」を搭載した初の製品が登場した。販売されているのはAccesstekのATAPI接続型内蔵DVD±RWドライブ「DD0203」のバルク品で、実売価格は18,770円~20,970円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。なお、一部ショップではメーカー名をOptoRiteと表示しているところもある。

 「HD-BURN」は2002年9月に三洋が発表した独自の技術で、CD-Rメディア上の最小ピット長やトラックピッチの短縮などにより容量700MBのCD-Rメディアに1.4GBのデータが書き込めるのが特徴。同様の技術としてはプレクスターの「GigaRec」(700MB CD-Rメディアに980MBのデータ書き込みが可能。4月下旬発売の「PLEXWRITER Premium(PX-W5232TA/NE)」が搭載)があるが、容量ではHD-BURNが大きく上回っている。

 ただし、HD-BURNを使って書き込んだCD-Rを他のドライブやDVDプレーヤーで読み込むにはファームウェアの書き換えが必要とされている。現時点で読み込み可能なドライブは実質この「DD0203」のみとなるため、作成したメディアを配布用に使おうと考えている人は要注意だ。

 また、三洋のWebサイトでは、「DD0203」で動作確認が済んだライティングソフトとして「B's Recorder GOLD7」が挙げられているが、今回登場した製品には「B's Recorder GOLD5 BASIC」がバンドルされている。このバンドルソフトがHD-BURNに対応しているかどうかは不明だ。

 「DD0203」の主なスペックは、書き込み速度がDVD-R/+R 4倍速、DVD+RW 2.4倍速、DVD-RW 2倍速、CD-R 24倍速、CD-RW 10倍速、バッファ容量が8MB。

 バンドルソフトのHD-BURNへの対応状況にやや不安な部分はあるが、同様のスペックを持つDVD±RWドライブの中では安価な部類に入る。今すぐに利用できない可能性はあるものの、HD-BURNを搭載している分「DD0203」はお買い得といえるかもしれない。

□DD0203(OptoRite/Accesstek)
http://optorite.com/dd0203.htm
http://www.accesstek.com.tw/products/dd0203.html
□関連記事
【2003年4月26日】CD-R/RWドライブの最終型?プレクスターから52倍速製品
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20030426/etc_plexwriter.html

 (Accesstek/OptoRite DD0203)

[撮影協力:フェイス秋葉原本店クレバリー1号店]


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