【 2003年9月13日号 】
初のAthlon 64対応マザー「K8T Neo-FIS2R」が単体発売
K8T Neo-FIS2R K8T Neo-FIS2R
K8T Neo-FIS2R K8T Neo-FIS2R
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 デスクトップ用64bit CPUのAthlon 64に先駆け、対応チップセットのApollo K8T800を搭載する初のマザーボードが11日(木)に発売となった。製品はMSIのSocket 754マザーボード「K8T Neo-FIS2R」で、実売価格は18,780円~19,999円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 Athlon 64は、すでに登場しているサーバー/ワークステーション向けのOpteronと同じく、AMD独自の64bitアーキテクチャ「AMD64」を採用するのが最大の特徴。そのAthlon 64に対応するチップセットが、「K8T Neo-FIS2R」の搭載するVIA製のApollo K8T800だ。FSB 800MHzやAGP 8Xをサポートし、ペアのサウスブリッジにはSerial ATAインターフェイスや8ポートのUSB 2.0インターフェイスなどをサポートする既存のVT8237を採用している。なお、VIAのWebサイトに掲載中のブロック図には「VPX2」により64bit/66MHz PCIをサポートする旨の記述も見られる。

 「K8T Neo-FIS2R」で目立つのは、やはりAthlon 64に対応した新しいCPUソケットのSocket 754で、OpteronのSocket 940とは異なり、ソケットの中心に空き部分があるのが特徴的だ。CPUクーラーのリテンションキット用の穴は、見た目ではSocket 940マザーボードと同じ位置に設けられている。

 対応メモリはDDR400(Unbufferedタイプ対応)で、DIMMスロットは3本装備している(最大2GB)。主な搭載機能は、Serial ATA、USB 2.0、10Base-T/100Base-TX/1000Base-T対応LAN、IEEE 1394(I/Oパネル部に6ピン/4ピンコネクタ装備)、6チャネル出力対応サウンド(S/PDIF出力対応)。また、電源コネクタは、20ピンATXのほか4ピンATX12Vを搭載している。

 ハイパフォーマンスが期待されるAthlon 64に対応する初のマザーボードとして注目されるこの製品だが、残念なのはCPUが現時点で単体で販売されていない点で、マザーボード単体だけで購入してもしばらく使いようがない。Athlon 64単体は、正式発表後に正規流通品として出回るものと見られ、マザーボードだけ先に入手した人はこれを待つしかない。

□Micro-Star International
http://www.msi.com.tw/
□Athlon 64(AMD)
http://www.amd.com/jp-ja/Processors/ProductInformation/0,,30_118_4699,00.html
□Apollo K8T800(VIA Technologies)
http://www.via.com.tw/en/apollo/k8t800.jsp

 (MSI K8Tシリーズ)

[撮影協力:OVERTOPコムサテライト3号店]


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