【 2004年4月3日号 】
12cm角でCPUオンボードのNano-ITXマザーがサンプル入荷
ESP NESP N
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 基板サイズがわずか12×12cmというNano-ITXフォームファクタを採用したVIA製CPUオンボードマザーボード「EPIA N」のサンプルが高速電脳に入荷した。現時点では店頭での展示やデモの予定はなく、また発売時期や価格なども不明。

 まさに手のひらサイズといった基板が印象的な「EPIA N」は、VIAが2003年9月に発表した新フォームファクタ「Nano-ITX」に準拠する初の製品。基板サイズはMini-ITX(17×17cm)よりもさらに小型の12×12cmで、むき出しの状態なら5インチベイにそのまま入りそうな雰囲気だ。ただ、サンプルを見る限りではMini-ITXやmicroATXとのマウントホール位置の互換性はなく、専用のPCケースが必要になると見られる。

 Nano-ITXでは「Nano BGA」と呼ばれる超小型のCPUパッケージを採用するのも特徴で、今回のサンプルには「Eden ESPN 5000」「(133X4.0)0.95V」などとマーキングされた533MHz駆動と見られるCPUが搭載されている。そのサイズは親指大で、隣にあるチップセットの4分の1程度というコンパクトさだ。

 また、電源仕様も「Nano-ATX」という独自のもので、基板上に2段構成のフラットタイプコネクタを搭載するほか、このコネクタに対応したACアダプタ用変換基板が付属している。

 チップセットは先週正式発表されたCN400(サウズブリッジはVT8237)で、スロットはMini-PCIとDDR400対応SO-DIMMを各1本ずつ装備。ドライブ用インターフェイスとしてIDE、FDDのほかSerial ATAを装備するのも注目といえるだろう。そのほかの主な機能は、VGA、10Base-T/100Base-TX対応LAN、6チャネル出力対応サウンド、USB 2.0、テレビ出力。

 今回のサンプルはCPUとチップセットにヒートシンクやファンが搭載されていないが、製品版でもこの仕様は変わらないという。小型PCマニアはもちろん、静粛性重視派にとっても期待の新プラットフォームといえそうだ。

□EPIA N(VIA Technologies)
http://www.viaembedded.com/product/epia_N_spec.jsp?motherboardId=221
□CN400(VIA Technologies)
http://www.via.com.tw/en/c-series/cn400.jsp
□VIA EPIA Nano-ITXマザー 一瞬サンプル入荷速報(高速電脳)
http://www2.ko-soku.co.jp/sales/epia.htm

 (VIA EPIAシリーズ)

[撮影協力: 高速電脳]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。

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