【 2004年5月15日号 】
マザーボードを2枚収納可能なATXタワーケースが発売
AD-FDB2AD-FDB2
AD-FDB2AD-FDB2
 ATXマザーボードを2枚収納できるというユニークかつマニアックなミドルタワーケース「AD-FDB2」がアルファデータから発売となった。PC切替器を内蔵しており、1組のモニタ、キーボード、マウスを共有することも可能だ。実売価格は34,440円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 「AD-FDB2」を一言で言うと「2台分のPCが組めるPCケース」。2枚収納したマザーボードは別々に電源のON/OFFができ、それぞれを1台のPCとして使用できる。フロントパネルに2組の電源/リセットスイッチや電源/HDDランプ、USB/サウンド/IEEE 1394コネクタが並ぶというルックスもなかなかユニークだ。

 やや幅広の筐体の内部は、左右を仕切るように両面タイプのマザーボードマウンタを設置。両方のスペースに350W電源を搭載している。筐体を背面から見ると分かるが、背面から見て左側のスペースにはマザーボードの向きを上下逆にして設置する形になる。もちろん拡張スロットやI/Oパネルのコネクタは、2台ともフルに使うことが可能だ。  フロント下部にはPC切り替え器を装備し、1組のモニタ、キーボード、マウスを2台のPCで切り替えて使用できる(マザーボードのPS/2コネクタやVGAコネクタへの接続は筐体背面で行なう)。ただし、ドライブ機器については特別な切り替え機構やインターフェイスなどを備えていないため共有はできず、5インチ×4、3.5インチ×2、3.5インチシャドウ×4のドライブベイを2台で分ける形になる。

 筐体はサイズが幅320×高さ480×奥行き488.6mm、重量が16kg。ケースファンは各スペースに8cmサイズを1基ずつ装備している。付属品は電源ケーブル×2、VGA内部接続ケーブル、PC切り替え器用ケーブル(ディスプレイ、キーボード、マウス)×2など。

 筐体そのものは一般的なミドルタワーより大型だが、設置スペースがミドルタワー2台分よりも少なくて済むのは「AD-FDB2」の最大のメリット。とくに、用途に応じてPCを別々に組みたいと考えている人なら導入する価値は高そうだ。

□AD-FDB2(アルファデータ)
http://www.alpha-data.co.jp/PC.html
□関連記事
【2004年3月6日】マザーが2枚入る切替機内蔵のPCケースが展示スタート
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20040306/etc_adfdb2.html

 (アルファデータ AD-FDB2)

[撮影協力: ツクモケース王国]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。

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