【 2004年6月19日号 】
LCDパネル付きのEPIA搭載小型PCキット発売、専用Linux付き
Mini BOXMini BOX
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 LCDを備えたMIDI音源風のコンパクトな筐体にMini-ITXのEPIAマザーボードを搭載したファンレス自作PCキット「MiniBox M-100」がItuner Networksから発売となった。実売価格は59,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。付属CD-ROMには、LCD制御用コマンドが組み込まれたLinuxベースのOSが収録されている。

 バックライト付きのLCDやキーパッドを備えたフロントパネルが外付けのMIDI音源モジュールを彷彿させるこの「MiniBox M-100」。筐体もMIDI音源並みにコンパクトかつ軽量で、片手で掴んで軽々と持ち上げられる。筐体、電源のACアダプタ(60W)ともにファンレス仕様だ。

 LCDではCPU使用率やメモリ/HDDの使用状況などが確認できるほか、メニュー画面とキーパッドを使って、PCの再起動/電源OFF、オンボードLANのネットワーク設定、バックライトON/OFFなどの操作も可能と、機能的にもなかなか充実している。

 ユニークなのが付属CD-ROMに収録されている独自仕様のOSだ。Linuxカーネル V2.4.19がベースというこのOSにはhttpd、ftpd、telnetdなどのサービスに加え、LCD制御用のコマンドも組み込まれており、LCDのデバイス名の設定(標準では「/dev/lcd」)や起動時に表示されるロゴの編集などが行なえる。マニュアルを見る限り、OSはコマンドラインベースのもののようだ。なお、ぷらっとホームによれば付属OSは容量128MBのCFで運用が可能とのこと。

 マザーボードは533MHz駆動のCPUを搭載したVIAのEPIAシリーズ。ストレージとして2.5インチHDD(内蔵)とCF(前面CFスロット)が使用可能で、CFからの起動もサポートしている。主な搭載機能はVGA、サウンド、LAN、USB。メモリスロットは168ピンのPC133 DIMMを2本備える。

 コマンドの解説などが書かれたマニュアルが英語版とあって初心者には敷居が高そうだが、付属OSを使って手軽にWeb/FTPサーバーとして利用できるのはこの「MiniBox M-100」の魅力だろう。

□Ituner Networks
http://www.ituner.com/

 (Ituner MiniBox M-100)

[撮影協力: ぷらっとホーム]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。

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