Transmetaの省電力CPU「Efficeon」を搭載した初のMini-ITXマザーボード。Efficeonを搭載したノートPCは既に発売されているが、マザーボード単品がショップに出回るのは今回が初めて。メーカーは工業向け製品などで知られるiBASE。 搭載しているCPUは動作クロック1GHzのEfficeon TM8600。このCPUは「ソフトエミュレーションでx86命令を実行することで、消費電力あたりの性能を高める」というCrusoeのコンセプトをさらに推し進めた製品で、クロックあたりの最大命令実行数を従来比2倍の8命令に高め、1次キャッシュ容量も同2倍の128KBになったほか、外部インターフェイスをPCIからHyperTransport+AGP 4Xにするなどの改良で、よりパフォーマンスが向上しているという。なお、Efficeonは現行の第一世代品(0.13μmプロセス製造)のほか、次世代の90nmプロセス製造品も存在することが明らかにされている。 マザーボード自体はCPU、ノートPC向けビデオチップ、HyperTransportサウスブリッジチップを搭載したファンレスのオールインワンタイプ。搭載しているビデオチップはATIのM7CSP-16(16MB)で、VGA出力のほか、TV出力やTMDS(ヘッダピンのみ)、LVDS(同)による出力が可能。このほかのオンボードデバイスとしてはRealtek製コントローラによる1000Base-T LANやAC'97コーデックによるサウンド機能を搭載している。拡張スロットはPCI×1+DDR SO-DIMM×1で、対応メモリはDDR266/DDR333仕様品(最大1GB)。サウスブリッジチップのALI M1563MはUSB 2.0やUltra ATA/133をサポートしている。 なお、プライマリIDEコネクタこそ通常タイプだが、セカンダリIDEコネクタは2.5インチHDD向けのスリムタイプ、FDDコネクタに至ってはフィルムケーブル対応になっているなど、「工業向け」な性格が一部に残っているので注意が必要。主な付属品はIDEケーブル類やマニュアル、ドライバCDなど。 ぷらっとホームの入荷量は「少量」とのこと。 □Efficeon(Transmeta) http://www.crusoe.jp/efficeon/ □関連記事 【6月26日】Efficeon搭載のMini-ITXマザーボードが近日発売 http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20040626/etc_effi.html 【6月2日】Transmeta、90nmプロセスルールの第2世代Efficeonを公開(COMPUTEX TAIPEI 2004レポート/PC Watch) http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0602/comp03.htm 【2003年12月17日】Efficeonの処理能力をベンチマークで検証(笠原一輝のユビキタス情報局/PC Watch) http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/1217/ubiq37.htm
[撮影協力:ぷらっとホーム]
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