ベースとなる機能/基板構成は共通で、オンボードデバイスとしては8chサウンド、Dual 1000Base-T LAN、IEEE 1394、追加4チャネル分のSerial ATA-RAID（上位モデルのみ）などを搭載し、拡張スロットとしてはPCI Express x16を2本(間隔1スロット)、PCI Express x4を1本、PCI Express x1を1本、PCIを2本、DDR DIMMを4本搭載している。サウンド機能は、AC'97コーデック以降を別基板にして音質を向上させる独自の「Karajan audio module」タイプ。もちろんSLIアダプタも付属する。

　なお、PCI ExpressスロットのSLIモード切替は他のマザーボードと違ってジャンパブロックで行うようになっており、専用の引き抜き工具も付属している。このSLIモード切替ジャンパはPCI Express x4スロットのモード切替ジャンパと兼用で、実バス幅はx4スロット、x16スロット(その1)、x1スロット、x16スロット(その2)の順に、通常時が「x1/x16/x1/x2」に、SLI時が「x4/x8/無効/x8」になる。

　その他の付加価値として、両モデルともブラックライト反応タイプのスロット部品や付属ケーブルを採用しており、上位モデルについてはさらに5インチベイ用の前面コネクタアダプタやPCケース持ち運び用ストラップも付属している。

　DFIでは下位モデルの「LANPARTY UT nF4 SLI-D」のチップセットをnForce4 Ultraに変更した廉価版「LANPARTY UT nF4 Ultra-D」も同じく今週発売している。こちらの製品はチップセット以外はLANPARTY UT nF4 SLI-Dと共通で、PCI Expressスロットの設定を変更するジャンパピンも備えているがSLIアダプタは付属せず、その代わりに2枚のPCI Expressビデオカードを使って4台のディスプレイを利用できるという独自技術「DXG」が利用可能という。なお、DXGに関しては、当初「SLIと同種の技術」とアナウンスされていたが、現時点ではこのアナウンスは前述のように修正されている。

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[撮影協力:TSUKUMO eX.とUSER'S SIDE本店とZOA 秋葉原本店]

　この2枚のビデオカードを利用する技術は、同社が「DXG」と呼ぶ独自技術。現在の同社の説明では「2枚のビデオカードで4台のディスプレイに出力できる技術」とされており、実質的には「2枚のビデオカードをそれぞれ個別に利用する」のと大差ないものと思われる。なお、この技術は当初「SLIと同種の技術」とアナウンスされていたが、その後現在の形に訂正された、という経緯がある。

　マザーボードそのものは、nForce4 SLI搭載の上位モデル「LANPARTY UT nF4 SLI-D」とほぼ同じで、4本のPCI Expressスロット(x16が2本、x1が1本、x4が1本）の構成を「x8/x8/無効/x4」または「x16/x2/x1/x1」に切替えられるジャンパブロックがあるのも共通。オンボードデバイスとしては8chサウンドや2チャネルの1000Base-T LAN、IEEE 1394などを搭載し、サウンド機能に関してはAC'97コーデック以降を別基板とする「Karajan audio module」を採用している。

　拡張スロットのパーツはブラックライト反応タイプ。

　マニュアルの添付リストには「One SLI bridge」という表記もあるが、ショップによると「（最新のアナウンスでは）SLI非対応、ということで入荷している」とのこと。

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[撮影協力:TWO-TOP秋葉原本店とツクモパソコン本店II]

　多数のオンボードデバイスを搭載しているのは先に発売された上位モデル「GA-K8NXP-SLI」と同様で、2チャネルの1000Base-T LANやIEEE 1394b、8chサウンド、追加4チャネル分のSerial ATA(SiI3114/RAID 0/1/5対応)を搭載しているのも変わりない。

　主な相違点は、チップセットクーラーがファンレス仕様に変更されていることと、電源回路を別基板にする「D.P.S」が省略されていること、無線LANカードが付属しないことなど。SLIアダプタが付属しているのも同じ。

　なお、マザーボード名には「Ultra」と入っているが、搭載チップセットはあくまでもnForce4 SLIで、先述したように無印の「GA-K8NXP-SLI」の下位モデルにあたるので要注意。

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[撮影協力:T-ZONE. PC DIY SHOPと高速電脳とパソコン ショップ アーク]

　「nForce 4 Ultra」はnForce 4系チップセットの最上位モデル「nForce 4 SLI」からNVIDIA SLI機能を省いた製品。そのほかの仕様はnForce 4 SLIと同じで、20レーンのPCI Expressや、ハードウェアエンジンによるネットワークセキュリティ機能「ActiveArmor」、転送速度3Gb/sのSerial ATAなどを搭載している点も変わらない。

　今回発売された「K8N Neo4 Platinum」は、チップセットとSilicon Image製チップによる計8ポートのSerial ATA（RAID 0/1など対応）やデュアルGigabit Ethernet、7.1チャネルサウンド、IEEE 1394などのオンボードデバイスを装備した製品。スロット数はPCI Express x16×1、PCI Express x4(x2動作)×1、PCI Express x1×1、PCI×4で、対応メモリはDDR DIMM。

　なお、搭載しているPCI Express x4スロットのコネクタ部品はコネクタ片側の端部に「壁」がない変わったタイプ。この変わったコネクタ部品を採用していることや、このコネクタ部品によるメリットは特にアナウンスされていないが、スロットの延長線上、x16スロットにあたる位置までは基板上に部品がなく、挿すだけならばPCI Express x16ビデオカードを装着することもできるように見える。もちろん実際に動作するかどうかは不明。

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[撮影協力:ZOA 秋葉原本店とT-ZONE. PC DIY SHOP]

　搭載しているオンボードデバイスは1000Base-T LANやIEEE 1394、8chサウンド、Serial ATA II+Ultra ATA/133-RAID(PDC20579)などで、拡張スロットはPCI Express x16が1本、PCI Express x1が3本、PCIが2本など。

　なお、K8T890チップセットを搭載した1製品目のマザーボード、ASUS A8V-E Deluxeは、「発売直後にメーカー回収になり、今後の再入荷予定も特にアナウンスされていない」（複数ショップ）ため、現在入手できるK8T890搭載マザーボードは今のところこの製品のみ。

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[撮影協力:TWO-TOP秋葉原本店とパソコン ショップ アークとワンネスとツクモパソコン本店II]