【 2005年2月5日号 】
注目のSocket A向け省電力CPU「Geode NX1750@14W」登場
1GHz動作のDualでファンレス可能なセット品も発売
Geode NX(表)OPN
【Geode NX(表)】【OPN】
Geode NX(裏)バルク品
【Geode NX(裏)】【バルク品】
DualデモDualセット6万円弱
【Dualデモ】【Dualセット6万円弱】
Tiger MPXUSER'S SIDEマーク
【Tiger MPX】【USER'S SIDEマーク】
Geode NXデモGeode NXデモX
【Geode NXデモ】【Geode NXデモ】
 1GHzを超える速度と低発熱性を兼ね備えた、Pentium Mに続く自作PC向けの省電力CPUとして注目の「Geode NX」が店頭に出回り始めた。第1弾は1.4GHzで動作するSocket A用の「Geode NX1750@14W」で、その名の通り消費電力はわずかに14Wしかない。

 出回っているのは並行輸入のバルク品で、実売価格は6,980円〜7,680円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

●Athlon XP-MのThoroughbredコア版

 「Geode NX」というと、その名前から組み込み向けの特殊なCPUというイメージを持つ人も多そうだが、中身はモバイル向けCPU「Athlon XP-M」のThoroughbredコア版そのもの。自作PCユーザーにとっては、低消費電力バージョンのSocket A用Athon XPという比較的扱いやすいCPUと言える。拡張命令セットの「3DNow! Professional」や省電力機能「PowerNow!」を搭載するほか、FSB 266MHz、1次128KB/2次256KBのキャッシュ容量など、スペックはThoroughbredコアのAthlon XP-Mと同じだ。CPU上に記されたOPNは「ANXS1750FXC3S」。茶色の基板に剥き出しのCPUコアや4つの黒く丸い保護パッドを備えるなど、外観はAthlon XPそのものといった印象だ。

 Geode NXのラインナップは「NX1750@14W」のほか、667MHzで6Wの「1250@6W」、1GHzで6Wの「1500@6W」がある。

●Dual構成でのファンレスも可能

 Geode NXはDual構成で運用できるのも魅力の一つ。USER'S SIDE本店では、Tyan製Dual Socket Aマザーボード「Tiger MPX(S2466N-4M)」を改造した「Tiger MPX for Geode NX Special Edition」と、2個のGeode NX 1750@14Wを使ったDual構成のセット品を受注販売しており、店内では実際にデモも実施中だ。この改造マザーボードはTyan自身が手を入れた同店だけの限定モデルで、本来1.4GHz動作のGeode NX 1750@14Wを1GHz(動作電圧1.2V)にクロックダウンして動作させることができ、これによりファンレスでの運用も可能になるという。

 このセット品は同店のみの販売で、同店限定モデルであることを示すためにマザーボードのPCIスロットに「USER'S SIDE」のロゴがつけられている。また、CPUは取り付け済みの状態で販売される。価格は当初の予定より若干安くなり、57,540円。なお、初回入荷分は店頭販売されるものの、すでに予約で完売。「生産数が少ないため、売り切れると納期が長めにかかる」という。

 ワンネスでは、SOLTEKのキューブ系PC自作キット「EQ3704W」と組み合わせた店頭デモを実施中。同店では「この製品用のGeode NX対応BIOSが公開される、と代理店から聞いている」と説明しているが、デモで使われているBIOSは標準のもののため、動作倍率などは正規のものではないとのこと。デモ機のコア電圧は1.248Vで、動作クロックは1.04GHz。OS上ではAthlon MPとして認識されていた。

●対応マザーボードの情報に注意

 Geode NXはベースがAthlon XP-Mとは言え、対応マザーボードの情報が現時点で乏しいという点は要注意。高速電脳によれば「並行輸入業者のテストではABIT NF7-Sなどで動作した」そうだが、AMDは「既存のSocket Aマザーボードでは電力関係の対応が難しい」としており、当面はネット上で盛んに飛び交うであろう“人柱”達を中心とした最新情報をよくチェックしておく必要がありそうだ。

 なお、日本AMDは正式に3月上旬から、「1250@6W」「1500@6W」「1750@14W」の3製品を、TyanのGeode NX対応Soeckt A用マザーボード「S2498AGN」とセットで一般向けに販売すると発表している。

 EdenやC3では性能に満足がいかず、Pentium Mでは価格が高くなおかつDualができない。そんな不満を解消する新しい低消費電力CPUとして、「Geode NX」は人気化する可能性がありそうだ。

□Geode NX(AMD)
http://www.amd.com/jp-ja/ConnectivitySolutions/ProductInformation/0,,50_2330_9863_10837,00.html
□Tomcat S2498AGN(Tyan Computer Japan/ローレルインテリジェントシステムズ)
http://www.tyan.co.jp/S2498.htm
http://www.lis-fss.co.jp/press/press041216.html
□関連記事
【2005年1月15日】低消費電力CPUの新たな注目株「Geode NX」が近日入荷
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20050115/etc_geodenxpre.html
【2005年1月29日】Geode NX 175のDual構成PCをデモ、ファンレスも可能?
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20050129/etc_geodedual.html
【2004年12月15日】日本AMD、省電力CPU「Geode NX」を店頭販売(PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/1215/amd.htm

 (AMD Geode NX)
 (Tyan S2498AGN)

[撮影協力: 高速電脳テクノハウス東映USER'S SIDE本店ワンネス]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。

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