複数のアンテナを併用することで最大108Mbpsの通信速度を実現するという無線LAN技術「MIMO(Multiple Input Multiple Output)」を使った初のバッファロー製無線ルータ。 MIMOは、送信側/受信側の双方で複数のアンテナを利用し、それぞれの通信結果を合成することで通信速度を向上する、という技術。似たような複数アンテナ技術であるダイバシティアンテナは、「複数のアンテナのうち、最も送受信品質のよいアンテナを使って通信する」というものだったため、通信速度が向上することは無かったが、今回の「MIMO」では各機器が3本ずつ搭載しているアンテナの通信内容を合成することで通信速度を最大108Mbps(理論値)に向上、さらに通信品質に関してもダイバシティアンテナより改善されているという。 また、今回の製品が搭載するMIMO技術は、IEEE 802.11b/gの延長線上にあるもので、IEEE 802.11b/g対応機器との併用ができるほか、既存のIEEE 802.11g対応機器と組み合わせた場合でも性能向上が図れるのも特徴。バッファローでは具体的なメリットとして、「WZR-G108」とIEEE 802.11g対応無線LANカードを組み合わせ場合の受信感度向上や、IEEE 802.11g対応アクセスポイントと「WLI-CB-G108」を組み合わせ場合の通信速度向上などを挙げている。 現在販売されているのは、対応無線ルータ「WZR-G108」と対応PCカード「WLI-CB-G108」がセットになった「WZR-G108/P」のみ。両者の単品販売に関しては「近日中の予定」(カクタ ソフマップ)とのこと。
[撮影協力:カクタ ソフマップ]
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