水流分岐を考慮した外付けタイプの一体型水冷キット。メーカーはKOOLANCE。 2002年に発売された「EXOS」の後継モデルで、放熱能力が従来比1.5倍の700Wに強化されたほか、冷却ファンも8cm×3から12cm×2に構成変更、外付けユニットの入出力チューブも6mm→10mmと大口径化されている。 特徴の一つとなっている水流分岐はこの大口径化を活かしたもの。10mmチューブを6mm×2に分岐/統合できる変換アダプタが2つついており、「CPUを10mmチューブで冷却、その後に2分岐して各系統でビデオカードとHDDを1つずつ冷却」といった複雑な冷却システムが構築できるようになっている。こうしたメリットがある反面、分岐しない状態では同社従来モデル用の6mmチューブ用水冷ヘッドが利用できなくなっているので注意が必要。 冷却ヘッドは別売で、USER'S SIDE本店では10mm対応のSocket 478/370/A用水冷ヘッド「CPU300-V10」も同時入荷して販売中。このヘッドの構造は6mmチューブ用の従来モデル「CPU300」シリーズと同じもので、同製品用の別売リテンションキット(1,764~2,394円)を使うことで、Athlon 64、Xeon(Nocona/Prestonia)、LGA775にも対応する。このほか同店では6mm - 10mmの変換アダプタ(2個1,029円)や10mm - 13mmの変換アダプタ(2個1,134円)も販売している。 発売されたラインナップはシルバーモデルとブラックモデルの2種類で、材質はいずれもアルミ製。これまではブラックモデルのみスチール製で重量があった。 「PCケースの上部に置いて使う」「ポンプ、タンク、ラジエーターが一体化されている」「前面に温度を表示できる」といった特徴は従来同様。
[撮影協力:USER'S SIDE本店]
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