【 2005年4月16日号 】
アキバ店員のPCパーツウォッチ(CT-479/MIMO対応ルータ編)

 このコーナーは、最近発売された気になるPCパーツの「その後」をショップ店員に聞くコーナーです。ショップ店員による売れ行き動向やアドバイスなど、購入等の参考としてご活用下さい。なお、今後調査して欲しい製品などがありましたら、ページ末尾のフォームをご利用下さい。記事作成時の参考とさせて頂きます。


●ASUS「CT-479」

 Pentium 4対応マザーボードにPentium Mを搭載できるASUSの変換アダプタ「CT-479」。前評判が高かったということもあり、安値ショップでは軒並み好調な売れ行きだった。その反面、売れ行きは低調とするショップも多く、今後の動向に若干の不安を残す結果となった。多くのショップでCPUやマザーボードとのセット販売がなかったとしていることから、本製品の導入環境がある程度整ったユーザーが購入していったと思われる。

□関連記事
【4月9日号】Pentium M用のSocket 478変換アダプタ「CT-479」が発売に
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20050409/etc_ct479.html

PC-Success

 価格を安くしたというのもあるとは思うのですがほんとに良く売れましたよ。購入していく人はマザーボードなどと一緒には買わず、単品購入の人が多いですね。製品の説明など質問される事が一切なく、「ゲタありますか?」という位しか聞かれなかったので、PCに詳しい人しか購入していかなかったようです。どのマザーボードで動くかなど質問されるかと思ったんですけどね。
 

WonderCity秋葉原店

 売れ行きは良く、週末には売り切れました。予想以上の売れ行きのよさに、ショップスタッフで欲しかった人は慌てて確保していましたよ(笑)。うちではこの製品だけを購入していく人がほとんどで、マザーとのセット販売はほとんどありませんでした。イロモノやキワモノなイメージがありますが、メーカー保証付きで、この手の製品にはめずらしく安心感もありますから売れたんでしょうね。
 

TWO-TOP秋葉原本店

 ものすごい勢いで売れていて、先週は開店直後に売り切れる状態でした。今週末まで在庫は無かったんですが、(対応マザーボードの)P4P800 SEP4P800-VMが明らかに売れるようになってきたのは印象的です。
 

高速電脳

 予想以上に売れました。ただし、対応外とされているマザーボードでは起動もしなかったというトラブルを聞いたので、対応マザーボードには注意してほしいですね。また、CPUと同時購入される方がほとんどいない反面、オリジナルのファン静音化キットを同時購入される方が多いのは意外でした。どちらにせよ、Intel系製品で「遊べる」久々の製品かと思うので、これからに期待しています。うちでもファン静音化キットだけではなく、全くオリジナルの静音CPUクーラーというのも企画したいと思っています。
 

ZOA 秋葉原本店

 予想していたよりは売れていないね。マザーとのセット販売もほとんどなかったし。 発売前にデモをやっていた時は問い合わせが多かったけど、電圧と倍率調整が出来ないことがわかるとみんな興味を無くしていたからね・・でも、最近、電圧を1.5Vに設定できる改造法が見つかったから、売れ行きは変わるかも。噂では電圧を1.9Vまで調整できるβ版BIOSもあるらしいし・・・
 

ツクモパソコン本店II

 問い合わせもほとんどなく、あまり売れていません。Pentium M用なのにSpeedStepに対応していなかったり、対応マザーが少ないのが原因でしょうかね。その一方で対抗と言われているAOpen製品は発売後も順調に売れていて、一部のモデルは品切れ中です。個人的にはi845系などの古いマザーに対応すればかなり売れると思いますよ。そもそもゲタの本来の役割って古いマザーを復活させることじゃないんですかね・・・
 

クレバリー1号店

 すごく面白いんですけど、対応マザーボードをもっている人向けかな、という印象です。マザーボードも含めていきなり買おうとすると、マザーボードのBIOSを最新にしたりする必要があって、ハードルが高いかなと・・・眠っているi845系マザーボードとかで動けば最高だなぁと思いますが・・・
 

BLESS 秋葉原本店

 今のところ、対応マザーボードがハイエンドモデルばかりなせいか、予想ほどには売れていませんね。今後はハイエンドモデルだけでなく、PunditなどのPC自作キットや普及向けマザーボードへの対応を期待しています。
 


●バッファロー MIMO対応ルータ「WLI-CB-G108」

 最大108Mbpsの無線LAN通信を可能にする「MIMO」技術に対応したバッファロー「WLI-CB-G108」。現行規格であるIEEE 802.11g対応製品よりも割高なこともあり、各ショップの売れ行きは低調な模様。今後の課題として、IEEE 802.11g対応製品なみの低価格化と次世代無線LAN規格との互換性を挙げるショップが多かった。

□関連記事
【2月19日号】最大108Mbpsの無線LAN技術「MIMO」に対応したルータが発売に
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20050219/etc_mimo.html

LAOX THE COMPUTER館

 予想よりは売れていますねぇ。MIMOの製品は、いくつかのメーカーから発売されていますが、現状では知名度から圧倒的にバッファロー製品が売れています。なお、カード側の対応OSがWindows 2000/XPしかないので、これから買われる方はこの点に注意してほしいですね。あとは、これらの規格が今後どこまで普及するかにかかっているような気がします。
 

PC-Success

 全体的にそこそこの売れ行きという感じです。とりあえず親機(ルータ)単体だけ購入していく人が多く、子機(PCカード)の方はぜんぜん売れません。法人購入が多かったので、年度末の余った予算で購入した人が多かったのかもしれないですね。個人的には次世代規格(IEEE 802.11n)との互換性が気になります。現行機は対応外になる可能性もあるので・・・価格に関してもIEEE 802.11gの製品がセットモデルで1万円を切ることを考えると、かなり高いので、MIMOは(製品発売が)まだ早すぎたのかもしれません。バッファローよりも安いNETGEAR製品もあまり売れていませんし・・
 

TSUKUMO eX.

 このセットモデルはそこそこ売れています。MIMO機能の他にIEEE 802.11gの感度が良くなるというメリットが人気のようです。ただ、これ以外のMIMO対応製品はあまり売れていないですね。次世代の無線LAN規格との互換性に関する不安もあるし、最近はADSLなどに加入するとプロバイダーから無線LAN機能付きのルータが送られてきますからね・・
 

T-ZONE. PC DIY SHOP

 バッファロー製品は今、在庫がないんですが、MIMO関連ではもうすぐ発売されるプラネックス製ルータの問い合わせが多いですね。これ以外だと、あまり問い合わせもなく、ちょっと厳しい状況です。
 


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