【 2005年6月4日号 】
デュアルコアのPentium XEが登場、HT搭載で4 CPUに
動作クロック3.20GHzで価格は12万円前後
パッケージPentium XE 840
【パッケージ】【Pentium XE 840】
スペック(1)スペック(2)
【スペック(1)】【スペック(2)】
CPUクーラー実売価格は約12万円
【CPUクーラー】【実売価格は約12万円】
 Intelのデュアルコア採用のデスクトップ向けCPUの本命であるPentium Extreme Edition(Pentium XE)がついにアキバに登場した。

 第1弾として登場したのは840(3.20GHz)のリテールパッケージ品で、実売価格は115,280円~123,900円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 先に発売されたPentium Dとは違い、コア毎にHyper-Threading Technology(HT)を搭載しているため、OS上からは計4つのCPUとして認識されるアドバンテージがある。

●計4つのCPUに見える

 Pentium XEは同じくデュアルコアCPUで先週発売されたPentium Dの上位にあたるモデルで、Pentium DにはないHTを搭載しているのが特徴。コア毎にHTが搭載されており、HT使用時には4つの論理CPUによるマルチスレッド処理が可能となる。

 ただし、対応するチップセットはi955Xのみで、i945シリーズ搭載マザーボードは非対応となる点に要注意だ。また、OSに関しても、4 CPUまでをサポートするOSでなければHTを有効にして動作させることはできない。

●エンコードに最適?

 主なスペックはFSB 800MHz、2次キャッシュ容量2MB(1コア当たり1MB)、最大動作電圧1.4V。LGA775に対応するほかEM64T、セキュリティ機能のExecute Disable Bitを搭載するのはPentium Dと同じだ。S-Specは「SL8FK」。

 実売価格が約12万円と、おいそれとは購入できなそうなPentium XEだが、1個のCPUで4つの論理CPUが使用できるというハイスペックは他製品にはないもの。ゲームではさほどメリットはなさそうだが、ビデオや音楽データのエンコードなどでは威力を発揮しそうだ。

 Pentium DとPentium XEが出揃ったことで、これでIntelのデスクトップPC向けCPUもデュアルコア時代の本格的な幕開けになった言える。


□Pentium Extreme Edition(Intel)
http://www.intel.co.jp/jp/products/processor/pentiumXE/
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http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20050507/etc_xe340demo.html

 (Intel Pentium Extreme Edition)

[撮影協力:ドスパラ アキバ店]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。

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