【 2005年11月5日号 】
車載PCもついに自作可能に、車載用液晶とHDDも近日発売
SUMICOMブランドの5インチベイサイズPCがベース
SUMICOM S625FC/C 電源コネクタ
【SUMICOM S625FC/C】【電源コネクタ】
前面 背面
【前面】【背面】
内部 電源ケーブル
【内部】【電源ケーブル】
 ついに車載PCの自作も可能になった。自動車に搭載して使用できるSUMICOMブランドのi855GME/ICH4チップセット搭載Pentium M/Celeron M対応PC自作キット2モデルが発売になったもので、オリオスペックでの実売価格はファンレスモデル「SUMICOM S625FC」が44,800円、ファン搭載モデル「SUMICOM S625C」が43,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

●従来品の電源仕様を変更

 両モデルは2004年に登場した5インチベイサイズの小型PC自作キット「SUMICOM S625F」「SUMICOM S625」の電源仕様などを変更したもので、DC入力(10~16V)を電源として使用できるのが特徴。同梱されている配線図に従ってPC側の電源ケーブルを自動車側のバッテリーやイグニッションキーと接続すれば、車載PCとして使うことが可能だ。

 BIOSでPCの起動/終了時間を設定することで、エンジンの始動/停止のタイミングに合わせたPCへの電源供給が可能。また、電圧低下時に自動的にPCをシャットダウンさせるといった機能も備えている。

 その他の主な付属品はドライバCD、電源ケーブル、CPUクーラー。

●車載用の液晶とHDDも発売予定

 なお同店は、この製品向けの富士通製2.5インチIDE HDD「OHD-2020ST」とXenarcの車載用液晶ディスプレイ「700TSV」「700IDT」は、11日(金)に入荷する予定としている。

 電源の配線はユーザー自身が行なう必要があり、また衝撃がPC本体に伝わらないようにするといった工夫もしなければならないが、既存の車載用電源キットなどを使って改造するよりも手間がかからないのは大きなメリット。車載用液晶ディスプレイの発売も控えており、車載PCは今後ちょっとした流行に発展するかもしれない。


□SUMICOM S625FC/S625C(King Young Technology)
http://www.kingyoung.com.tw/S625FC.htm
http://www.kingyoung.com.tw/S625C.htm
□関連記事
【2005年10月29日】車載用の小型PC自作キットがSUMICOMブランドから近日発売
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20051029/etc_autosumi.html
【2005年10月29日】車載用液晶ディスプレイも近日入荷、ベイ収納タイプも
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20051029/etc_lcdforcar.html
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【2004年12月4日】完全ファンレスのPentium M対応5インチベイサイズPC発売
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20041204/etc_s625f.html
【2004年9月4日】Pentium M対応の5インチサイズPC「SUMICOM S625」発売
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20040904/etc_s625.html
【2004年2月7日】富士通 MHT2020AC(今週見つけた新製品)
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20040207/ni_i_hd.html#mht2020ac

 (SUMICOMシリーズ)

[撮影協力:オリオスペック]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。

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