【 2005年11月12日号 】
外付けSATA規格のeSATA対応5ポートハブ発売、5台対応ケースも
CGS-3726-A1 CGS-3726-A1
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 1本のSerial ATA IIケーブルを5分岐し、5台のHDDを同時に接続できるSerial ATA IIハブ「CGS-3726-A1」がcoolgearから発売された。実売価格は12,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 Serial ATAハブは、Serial ATA規格で「Port Multiplier」として規定されたもの。対応インターフェイスと併用することで、1つのSerial ATAコネクタに複数のSerial ATAデバイスを接続できる、という仕組みになっており、主にPCケースと外付けHDDケース間での利用や、ケース内での配線簡素化などの用途が想定されている。

 今回の「CGS-3726-A1」は、外付けHDDケースで利用するための製品で、PC側インターフェイスはeSATAコネクタ、ボードサイズはノーブランドの複数台用外付けHDDケース「FD055-250W」などに対応する仕様。対応速度は最大3Gbpsで、HDDごとのアクセス状況や接続状況を確認できるLED用ヘッダピンもついている。

 実際の動作に関しては、「検証結果の保証はできない」という条件ながらもT-ZONE. PC DIY SHOPがいくつかチェックしており、「Promise SATA300 TX4や玄人志向SATA2EI-PCIEといったインターフェイスカードでは利用できる(ただしホットプラグ不可)が、ICH5やICH7では利用できなかった」「HDD側はHGST製HDT722516DLA380や、HDT722525DLAT80+SATA変換アダプタで利用できた」「特別なドライバは不要だった」「Windows XP Professionalでは、RAID0も構築できる」などの検証結果を公開中。同店では、さらに検証を続けており、今後、1週間後を目処にさらなる検証結果を追加公開していく予定という。

 同店では、ハブ単体のほか、対応するHDD5台用外付けケース「FD055-250W」(15,800円)やHDD9台用外付けケース「FD159-300W」(20,800円)も販売しているほか、それらにハブを組み込んだ状態でも各29,800円、49,800円で販売中。なお、組み込みモデルは、組み込み作業済みのものと内部ケーブル接続済みのものになるが、原則として納期1週間の受注扱い(7日(月)時点で5台用1個のみ在庫あり)。

 互換性面での不安や、まだマイナーなeSATAコネクタを利用するというデメリットはあるが、この製品の登場で大量のHDDをネィティブ規格のまま外付け利用しやすくなったことは確か。HDDを大量に使うことを考えてるならば、検討してみる価値がある製品と言えるだろう。


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http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20051015/etc_esatahub.html
【2005年9月10日】外付けSerial ATA規格のeSATA対応コネクタ付きHDDケース発売
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20050910/etc_ni302.html

 (coolgear CGS-3726-A1)

[撮影協力:T-ZONE. PC DIY SHOP]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。
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