VTとは1つのCPUに複数の独立したリソースを割り当てることで、複数のOS実行や、よりセキュアなOS環境を構築できるようになる技術。これまでにもソフトウェアでVirtual Machine(VM)を立ち上げて複数のOSを実行させることはできたが、これをハードウェアで支援することにより、より高速かつセキュアな環境が作れるようになるという。

　なお、VTの利用には、チップセット、BIOS、バーチャル・マシン・モニタ(VMM)などの対応が必要ということになっているが、これらの詳細は不明。販売しているT-ZONE. PC DIY SHOPでも、「代理店からCPUはi945チップセットで動作すると聞いているが、VTを利用する環境については不明」と説明している。

　今回発売されたのは動作クロックが3.80GHzの「672」と、3.60GHzの「662」の2モデル。新たにVT対応となった点以外の仕様は従来の6xxシリーズと同じ。FSBは800MHzで2次キャッシュ容量は2MB。Hyper-ThreadingやEnhanced SpeedStep、EM64T、Execute Disable Bitなどをサポートする点なども変わらない。

[撮影協力:T-ZONE. PC DIY SHOP]

　動作クロックとL2キャッシュ容量は2.8GHz/1MBで、すでに発売されているAthlon 64 FX-57と同じ。

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[撮影協力:TSUKUMO eX.]

　OPNは「ADA3200DKA4CG」で、「既存のVeniceコア（ADA3200DAA4BP）がベースになったもの」「リビジョンE4」（販売ショップ）などとされているが、具体的な改良点などは不明。

　なお、パッケージのキャッシュ容量表記が従来の「512KB」から「640KB」に変更されているが、これは2次キャッシュ容量のみの表記から1次キャッシュ+2次キャッシュの合計容量表記に変更されたものと思われる。

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[撮影協力:ドスパラ秋葉原本店とTSUKUMO eX.とパソコンショップ アーク]