【 2006年7月8日号 】
	ロケフリ対抗？「Slingbox」が登場、外観はチョコバー？

　インターネット経由で外出先のPCからでも地上アナログTV放送などの視聴を可能にするSling Media製TVチューナーユニット「Slingbox（SB100-120）」がアイ・オー・データ機器から発売された。実売価格は29,299円～29,800円（詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと）。

　金ならぬ「銀の延べ棒」を思わせるユニークな外観（Slingbox Mediaはチョコバーと言っている）のこの「Slingbox」は、受信した地上アナログTV放送をリアルタイムでWMV9形式ビデオにエンコードし、LAN経由で配信できるTVチューナーユニット。ブローバンド環境があれば、配信された映像をインターネット経由で外出先のPCから視聴することも可能だ。

　同様の機能を持った製品はソニーの「ロケーションフリー」（MPEG-4形式ビデオにエンコード）があるが、「Slingbox」のメリットとしては、クライアントPC用の視聴ソフト「SlingPlayer」（Windows XP/XP Media Center Edition/2000対応）が付属している点（ロケーションフリーは別売）や、「ロケーションフリー」のようにダイナミックDNSサービスを使う必要がない点が挙げられる。実売約28,000円という「ロケーションフリー」より安い価格設定も魅力となりそうだ。

　配信には独自技術の「SlingStream」を用いており、ネットワークの状況に応じて最適なビデオ圧縮率に調整して映像が伝送できるという。また、外部入力（S-Videoまたはコンポジットビデオ）した映像の配信したり、クライアントPCから「Slingbox」を通じてDVDレコーダーなど外部のAV機器をリモコンで制御したりすることも可能になっている。

　筐体サイズは幅269×高さ102×奥行き41mm。筐体背面にはS-Video入力、オーディオ/コンポジットビデオ複合入力（分岐ケーブル付属）、アンテナ入力、LAN、リモコンケーブル（外部AV機器制御時に使用）などの端子を備えている。主な付属品はACアダプタ、LANケーブル、アンテナケーブル、リモコンケーブル。

　自宅にあるAV機器の映像をストリーミング配信し、それを外出先で視聴する“どこでもTV”ブームが盛り上がる中、ソニーのロケーションフリーと共に注目のアイテムとなりそうだ。

□Slingbox（アイ・オー・データ機器）
http://www.iodata.jp/news/2006/06/sb100-120.htm
□Sling Media
http://www.slingmedia.jp/
http://www.slingmedia.com/
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（Slingbox）

[撮影協力:TSUKUMO eX.とツクモパソコン本店II]

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