【 2007年1月13日号 】
クアッドコアのクロック/TDPダウン版Core 2 Quad Q6600発売
クロック2.66GHz→2.4GHz、TDP 130W→105Wに
Core 2 Quad Q6600 パッケージ
【Core 2 Quad Q6600】【パッケージ】
スペックシール 11万円台
【スペックシール】【11万円台】

 動作クロックを2.66GHz→2.4GHzに下げ、価格もやや下がったLGA775用クアッドコアCPU「Core 2 Quad Q6600」がリテールパッケージ品で発売された。

 実売価格は110,000円前後(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。「Core 2 Quad」ブランドの製品はこれが初登場だ。

●初のCore 2 Quadシリーズ

 IntelのデスクトップPC向けクアッドコアCPUは、Core 2 Extreme QX6700(動作クロック2.66GHz/実売価格120,000円前後)が2006年11月に発売されているが、ハイエンド向けとされるCore 2 Extremeに対し、今回のCore 2 QuadはデュアルコアCPUのCore 2 Duoと同じメインストリーム向けに位置付けられている。

 Core 2 QuadはCore 2 Extremeと同じく、2個のCore 2 Duoをワンパッケージ化したことで、クアッドコアを実現したクアッドコアCPU。Q6600はクロックは2.66GHz→2.4GHzと下がっているが、TDPが105Wに下がっているのが特長だ(QX6700は130W)。パッケージを確認する限り、FSB 1,066MHz、2次キャッシュ8MB(2コアあたり4MB)といった基本スペックはQX6700と同じ。側面ラベルを確認すると、最大CPUコア電圧1.35V、sSpec「SL9UM」といったスペックも確認できる。また、パッケージデザインはマイナーチェンジされ、表面にはCore 2 Quadのロゴマークなどがあるのみのシンプルなものになっている。

●クアッドコアCPUの普及モデル

 対応マザーボードについては、Core 2 QuadがクアッドコアCore 2 Extremeと同じKentsfieldコアであることから、Kentsfieldやクアッドコアへの対応をうたっているLGA775マザーボードならCore 2 Quadにも対応していると見られる。

 Core 2 Quad Q6600のTDPはCore 2 Duo Eシリーズ(65W)との比較ではまだ高いが、Core 2 Extreme QX6700よりは低く、そこに魅力を感じる人も少なくないだろう。クアッドコアCPUの普及モデルとなるかどうか、今後が注目される。


□インテル
http://www.intel.co.jp/
□Core 2 Quad
http://www.intel.com/products/processor/core2quad/
□関連記事
【2007年1月9日】メインストリーム向けクアッドコアCPU「Core 2 Quad Q6600」(PC Watch/多和田新也のニューアイテム診断室)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2007/0109/tawada94.htm
【2006年11月18日】x86初のクアッドコアCPU、Core 2 Extreme QX6700発売
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20061118/etc_qx67.html
【2006年9月29日】年内に投入され、45nmで普及を目指すIntelのクアッドコア(PC Watch/後藤弘茂のWeekly海外ニュース)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0929/kaigai305.htm


 (Intel Core 2 Quad Q6600)

[撮影協力:ドスパラ秋葉原Prime館T-ZONE. PC DIY SHOPドスパラ秋葉原本店]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。

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