【 2007年3月17日号 】
5GHz帯のドラフト版11nも使える無線LANルータなどが発売
WZR-AMPG144NH/P WZR-AMPG144NH/P
WZR-AMPG144NH/P WZR-AMPG144NH/P

 IEEE 802.11aにMIMO技術を適用した5GHz帯のドラフト版IEEE 802.11nに対応し、これまで一般的だった2.4GHz帯のドラフト版IEEE 802.11n(IEEE 802.11gベース)と同時利用できるという無線LAN製品がバッファローから発売された。

 発売された製品は、ルータとPCカードがセットの「WZR-AMPG144NH/P」(実売価格約36,800円)とPCカード単体の「WLI-CB-AMG144N」(実売価格約12,800円)の2種類だ(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 正式規格策定前にもかかわらず、既に多数の製品が発売されているドラフト版IEEE 802.11nだが、これまで発売された製品のほとんどはIEEE 802.11gと互換がある2.4GHz帯の製品。このため、「IEEE 802.11nはIEEE 802.11b/gの上位規格」という印象を抱きがちだが、実はIEEE 802.11nはIEEE 802.11aとの互換性も考慮されたもの。そして、今回の製品はその「IEEE 802.11aの上位互換」部分と「IEEE 802.11gの上位互換」部分を1製品で実現したもの、ということになる。

 通信能力に関しては、ルータが2.4GHz帯及び5GHz帯のドラフト版IEEE 802.11n(とIEEE 802.11a/b/g)の同時通信に対応、PCカードは2.4GHz帯または5GHz帯のドラフト版IEEE 802.11n(とIEEE 802.11a/b/g)を選択して利用可能。ルータが同時通信に対応していることから、バッファローでは接続機器に合わせて接続周波数を変える使い方を提案しており、「電波干渉に強い11aでデジタル家電を」「対応機器が多い11g/bではパソコン、ゲーム機を」などとうたっている。

 なお、ルータである「WZR-AMPG144NH/P」の主な機能は、同社製品としては一般的なもの。具体的には同社独自の簡単設定機能である「AOSS」やWi-Fiアライアンスで標準化された簡単設定機能「WPS」に対応しているほか、「ケーブルを挿すだけでインターネットに接続できる」(バッファロー)という独自機能「インターネット@スタート」も利用可能。ルータ機能を切り、ブリッジとしてのみ利用することもできる。搭載している有線LANインターフェイスはGigabit Ethernet×4ポート。


□WZR-AMPG144NH/P、WLI-CB-AMG144N(バッファロー )
http://buffalo.jp/products/catalog/network/wzr-ampg144nh_p/
http://buffalo.jp/products/catalog/network/wli-cb-amg144n/
□関連記事
【2006年7月8日】ドラフト版IEEE 802.11n対応の高速無線ルータ登場
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20060708/etc_11n.html

 (バッファロー WZR-AMPG144NH)

[撮影協力:TSUKUMO eX.]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。

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