パッケージ内容は、PCI Express x1接続のインターフェイスカード、PCIスロット4基を備えた拡張カード用外付けボックス、両者を繋ぐケーブル、ボックスに電源供給を行なうACアダプタ(12V/3A)など。これらを用いて、マザーボードのPCI Expressスロット1基にPCI拡張カード4枚を接続できるようにするという、自作PC向けでは非常に変わったコンセプトを持つ。

　付属の英語マニュアルでは、対応するPCIカードは5Vまたは3.3Vの32bit/33MHzタイプ（Rev.2.3）とされているが、動作確認済みカードの情報などはなし。また、インターフェイスカードとボックスを繋ぐケーブルは両端にDVI-Dコネクタを備えたもので、ピン配置もDVI-Dと同じもの。パッケージには「LCDモニターと接続しないでください」といった注意が書かれている。

　なお、T-ZONE. PC DIY SHOPでは早速店頭デモも実施中。デモ内容は、ノバック製TVキャプチャカードDual TVとGeForce 6200搭載ビデオカードを装着した2枚同時動作させるというもので、2枚とも特に不具合なく動作しているという。なお、これとほぼ同じ構成で、ビデオカードをRAGE XLにした場合はビデオカードが正常動作しなかったが、これは「キットの問題ではなく、メインのビデオカード（GeForce 7300 GS）との問題である可能性がある」（同店）とのこと。同店では引き続きLANカードやサウンドカードでの検証も行なっていく予定という。このほか、オリオスペックではPower Mac G5でのデモを行なっており、「特に追加のドライバなどをインストールすることなく、IEEE 1394カードとSerial ATAカードが利用できた」という。

　またT-ZONE. PC DIY SHOPによると、キット付属のCD-ROMに収録されているソフト「ExpressBooster」も動作しなかったとのこと。マニュアルでは、「ExpressBooster」は「PCIカードのライト時のパフォーマンスが低い場合に導入する」などとされているのみで、具体的な効果、用途は不明。

[撮影協力:T-ZONE. PC DIY SHOPとオリオスペック]

　Siliconimage製の「SiL3114」コントローラチップを搭載しており、RAID 0/1/1+0に対応している。最高転送速度は1.5Gbps。

[撮影協力:T-ZONE. PC DIY SHOP]

　搭載プロセッサはIntel IOP 333でコネクタはマルチレーンタイプ。キャッシュ容量は256MBで、対応するRAIDレベルはRAID0/1/5/10/50、JBOD。

[撮影協力:T-ZONE. PC DIY SHOP]

　LowProfileスロット対応でキャッシュ容量は64MB。

[撮影協力:T-ZONE. PC DIY SHOP]

　PCI Express x4対応で搭載バッファ容量128MB、内部コネクタ4ch/8chの2モデルと、PCI Express x8対応で搭載バッファ容量256MB、外部コネクタ8chモデルの3種類が発売されている。

　RAID 0/1/5/6/50/60などに対応した製品で、128MBのバッファメモリやハードウェアRAIDコントローラなどを搭載しているのが特徴。

　2TB以上のアレイを作成できることや、Serial ATAドライブを利用できることもウリとしてうたっている。

[撮影協力:USER'S SIDE本店とT-ZONE. PC DIY SHOP]