インテルが9日（水）に発表した新Core 2 Duo Tシリーズは、従来モデルと同じ65nmプロセス製造のMeromコアを採用しつつ、FSBを667MHzから800MHzに向上させたCPU。モバイルPCの高性能化を図る「Dynamic Acceleration」や、省電力化を図る「Dynamic FSB Switching」「Enhanced Deeper Sleep」といった新機能を備えるのも特徴。

　中でもユニークなのは、シングルスレッド実行時に動作クロックを200MHzアップさせるというDynamic Acceleration。これはシングルスレッドのアプリケーションを実行する際に、片方のコアをアイドル状態にし、その分のTDPで別のコアを高クロック動作（+200MHz）させるというもの。これを利用することで、TDP 35Wを維持しつつ高いパフォーマンスが実現できるという。Intelはこの機能を「Single Core Turbo Mode」とも呼んでいる。

　ただし、新Core 2 Duo Tシリーズに対応するのはモバイル向けの新チップセットである「Intel PM965 Express」「Intel GM965 Express」で、これらを搭載したマザーボードやノートPC自作キットなどはまだ店頭販売されていない。このため、実質的にはCPUは使えない状態。

　パッケージに記載されている最大CPU電圧は、4モデルともパフォーマンスモード時が1.25V、バッテリ最適化モード時が1.075V。sSpecはT7700が「SLA43」、T7500が「SLA44」、T7300が「SLA45」、T7100が「SLA4A」となっている。

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【2006年9月2日】モバイル向けのCore 2 Duo Tシリーズが発売、4モデル
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[撮影協力:T-ZONE. PC DIY SHOPとクレバリー インターネット館]

　このほかの仕様はTDP 89Wモデルと同じで、動作クロック(2.6GHz)やL2キャッシュ容量(1MB×2)も変わらない。製造プロセスも従来と同じ90nm SOI。

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[撮影協力:ドスパラ アキバ店とクレバリー1号店とTSUKUMO eX.]

　TDP120Wの高消費電力版で、モデルナンバーにはそれを示す文字「SE」が入っている。

　発売されたのはバルク品。

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[撮影協力:USER'S SIDE本店]

　動作クロック/2次キャッシュ容量は2.2GHz/512KB×2で、TDPは35W。

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[撮影協力:BLESS 秋葉原本店]