【 2007年7月28日号 】
1080i対応/約3万円のビデオ入力カード「Monster X」発売
基板改造で録画も可能、改造方法を告知するショップも
カード本体 POP
【カード本体】【POP】
コネクタ部 録画機能
【コネクタ部】【録画機能】
カード裏面 パターンカット
【カード裏面】【パターンカット】
バルク レジストリ変更
【バルク】【レジストリ変更】

 D4入力端子を備え、最大解像度1,920×1,080iでHD画像を視聴できるPCI Express x1接続のビデオ入力カード「Monster X」がエスケイネットから発売された。実売価格は約3万円だ(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 最新の公式アナウンスでは「ビデオキャプチャ機能は搭載されていない」とされる製品だが、一部ショップでは「パターンカットとレジストリ変更でキャプチャが可能になる」というアナウンスが出ている。

●公式仕様は「ビデオ視聴カード」

 Monster XはD4端子から入力した映像を「視聴できる」ことをうたう製品。ショップ店頭でアナウンスされた当初は「ビデオキャプチャカード」とされていたものの、その後の公式発表ではビデオキャプチャ機能に関するアナウンスは消え、現在はあくまでも「視聴カード」というのがオフィシャルの仕様になっている。

 ブラケット部分に備える入力端子はD4、光デジタル音声(角型)、アナログステレオ音声(RCA)で、ハードウェアエンコード機能は搭載していない。視聴時はCore 2 Duo 2GHz以上/メモリ2GB以上/HDDキャッシュ16MB以上必須などという比較的高いマシンスペックが要求される。なお、表示機能に関しては「PS3などのゲーム画面を遅延なしでリアルタイムに表示することも可能」(ショップ)ともされている。

 発売された製品は、カードのみのバルク品で、視聴用ソフト/ドライバ類はWebからダウンロードする仕様になっている。主にマニアを対象とした製品らしく、エスケイネットサポートセンターでのサポートは対象外扱いになっている。対応OSは32bitのWindows XP/Vista(64bit版は後日対応する可能性あり)。

●録画機能は要基板改造、保証外で破損の可能性も

 最大の注目点である(仕様外の)ビデオキャプチャ機能に関しては、フェイス アキバ店TWOTOP秋葉原本店が「パターンカットとレジストリ変更で録画が可能になる」とアナウンスしている。両店では切断すべき配線の位置や、変更すべきレジストリ内容を図示した紙を独自に配布しているが、「これらは製品改造にあたるため、保証やサポートが一切なくなる」とも警告。改造方法に関するサポートも一切しないという。

 ちなみにキャプチャ機能に関する当初の説明では「MotionJPEG(AVI)形式での保存が可能で、初期設定では20分8.4GBのファイルサイズになる」とされていた。

 1080i対応のキャプチャカードは1年以上前に発売されたアースソフトのPCIビデオキャプチャカード「PV3」が高い人気を誇っていたが、現在は「販売終了」扱いで入手困難となっている。今回の製品でキャプチャをする場合、基板改造というハードルの高い(=製品破損の可能性がある)作業が必要になり、たとえ成功したとしても保証がなくなってしまうが、高解像度への対応やPCI Express x1への対応など魅力的な点も多く、人気化することは必須。既に完売扱いになっているショップも複数見られる。


□エスケイネット
http://www.sknet-web.co.jp/
□Monster X(エスケイネット)
http://www.sknet-web.co.jp/product/mhvx.html
□関連記事
【2007年7月21日】1080i対応のキャプチャカード「Monster X」が来週発売
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20070721/etc_monsterxpre.html
【2006年4月29日】D3端子2系統で1080i対応のビデオキャプチャカードが発売
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20060429/etc_pv3.html

 (エスケイネット Monsterシリーズ)

[撮影協力:TSUKUMO eX.TWOTOP秋葉原本店フェイス アキバ店ツクモパソコン本店II]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。

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