【 2007年11月23日号 】
45nmのクアッドコアXeonが発売に、3万円台後半の廉価版も
Quad-Core Xeon Quad-Core Xeon
Quad-Core Xeon Quad-Core Xeon

 先週発売された45nm版のLGA775用CPU「Core 2 Extreme QX9650」に続き、45nm版のクアッドコアXeonも発売された。

 販売を確認したのはE5410/E5420/E5430/E5440/E5450/X5450の6種類で、実売価格は3万円台後半~12万円中盤(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。対応ソケットは従来同様のLGA771。

 これらのXeonは、コードネーム「Hapertown」と呼ばれる新型コアを採用したもの。機能や仕様はCore 2 Extreme QX9650が採用する「Penryn」コアとほぼ同じで、新命令セット「SSE4」の採用や高速除算機構「Radix 16」、SSEを高速化する「Super Shuffle Engine」などを搭載している点も変わりない。仮想化技術「Intel Virtualization Technology」が高速化されているのも同様で、サーバ向けとしてはこちらが大きなウリとされている。

 今回発売されたモデルは、FSB 1,333MHz/LGA771対応の製品で、TDPはX5450(120W)を除いて全て80W。動作クロックは2.33GHz(E5410)~3GHz(E5450/X5450)で、二次キャッシュ容量は6MB×2とされている。対応マザーボードについては「既存のLGA771マザーボードでも、対応BIOSが公開されているものが多い」(USER"S SIDE本店)という。また今週は、FSB 1,600MHzにも対応できる新チップセット「Intel 5400」を搭載したSUPERMICRO製LGA771マザーボード「X7DWA-N」も新型Xeon対応モデルとして発売されている。

 一般の自作PCユーザーからの観点で見ると、今のところCore 2 Extreme QX9650(3GHz/6MB×2)のみが発売されているPenrynと違い、3万円台前半の2GHzモデルから16万円を超える3.16GHzモデルまで多数のモデルが既に発表されているのが注目点。LGA771に対応したマザーボードを用意できるのであれば、これらも面白い選択肢と言えそうだ。

 なお、45nm版Xeonとしては、TDP 120W/3.16GHzの「X5460」などもラインナップされており、これらに関しては「週末~来週にかけて再入荷する見込み」(USER"S SIDE本店)という。このほかにはFSB 1,600MHzのE5462/E5472/X5472/X5482(2.8GHz~3.2GHz)や、デュアルコアのE5205(1.86GHz/FSB 1,066MHz)、X5260(3.33GHz/FSB 1,333MHz)、X5272(3.4GHz/FSB 1,600MHz)がラインナップされているが、これらの入荷時期などは未定。


□Xeon(Intel)
http://www.intel.com/products/server/processors/index.htm?iid=process+server
□関連記事
【2007年11月23日】FSB 1,600MHz対応のXeon向けマザーボードが発売
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【2007年11月17日】45nm製造/Core 2第2世代のクアッドコア「QX9650」が発売に
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【2007年11月17日】45nmのクアッドコアXeonも来週入荷予定、価格表示出る
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 (Intel Xeonシリーズ)

[撮影協力:T-ZONE. PC DIY SHOPUSER'S SIDE本店]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。

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