セカンドライフでAMDとMicrosoftがプレゼン、“神様”乱入

　3D仮想空間セカンドライフ（Second Life）でのPCユーザー向けイベント「AKIBA PCセカンドライフフェスタ '07冬」が11月30日(金)に行われた。これは7月に行われたイベントに続く第2回目。前回に続いてMicrosoftが参加してWindows Vistaをプロモーションしたほか、新たにAMDが登場してPhenomやRadeonシリーズの最新情報をプレゼンした。主催はImpress Watch、インプレスジャパン、air impress。日本AMDとマイクロソフトのほかに、アイテム配布で九十九電機とサードウェーブ、アバターのデザインでえす氏と＋にじうら＋が協力参加した。

　会場となったのは、11月27日(木)にオープンしたインプレスグループのSIM「Impress Group」内にあるair ImpressのImpressTV STUDIO Cスタジオ。スクリーン付きステージを中心に観覧席とアイテム配布コーナーを設置し、現実のイベント会場をそのまま再現、21時から1時間に渡ってイベントを展開した。前回と同様、出演者はアバターとして画面に登場、セカンドライフを通してリアルタイムに音声も生放送された。

　プレゼンの最初はMicrosoftの“OS調教師”こと森洋孝氏。黒シャツのイケメンアバターで登場すると、「Windows Vistaスペシャル対談『Vistaたんのそこが知りたい！』」と題し、徹子の部屋をイメージしたセットをステージに出現させ、Windows Vistaを擬人化した美少女キャラクターである“Vistaたん”が派手な魔法陣を出現させて登場。二人はソファーに向かい合って座って対談をはじめ、番号付きパネルをめくって出てきたテーマで語る演出で、「私ハマってます」「SP1」「仲のいい友達」「vs XP」についてWindows Vistaとして“Vistaたん”が軽妙に答えた。「前回は次に登場するときはWindows Aeroで服が透けると言っていたのでは」の質問に「冬なので…」と答えるシーンも。

　なお、“Vistaたん”は画像掲示板サイトの「＋にじうら＋」に投稿された、えす氏のイラストをもとに両者の承諾を得てアバター化されたもの。同サイトではOSを擬人化した美少女イラストシリーズのOSたん（OS娘）を掲載しており、ほかにWindows XPやWindows 95などのWindows系OSのほか、TRONやMac OSの疑人化イラストなども掲載している。また“Vistaたん”の声は、声優の中畠綾香さんが担当した。

　次に登壇したのは“紳士”ことAMDの森本竜英氏。本人のイメージである、スーツで黒メガネのアバターで登場すると、最新GPUのRadeon HD 3800シリーズやAMD製オーバークロックツールの解説などを行った。その次に登壇したのが、秋葉原のイベントではおなじみの“兄貴”こと土居憲太郎氏。トレードマークのシルバーの鋭角なメガネをかけ、カジュアル系ファッションのアバターで登場すると、Spiderプラットフォームを中心に解説、AMDによるプラットフォームの進化の歴史を見せた上で、最新CPUのPhenomが3世代のプラットフォームで長期的に利用できることを紹介、さらに最新の低消費電力技術のCool'n' Quite 2.0の優秀さなどをアピールした。

　最後に“改造バカ”ことライターの高橋敏也氏が登壇し、AMDの二人と対談を実施、Phenomのモデルナンバーや3コアモデルなどについて語り、観客からチャットで受けた質問に回答する内容を展開。そして、ここでハプニングが発生し、前回のイベントで登場した“神様”ことIntel天野伸彦氏がCore 2のロゴを頭上につけた神様バターで予定外で再登場、思わぬライバル同士の対面となった。これは観客席に別の姿で座っていた天野氏が“神様”に変身してステージ近くに現れたもので、「お互いにいい競争をしよう」と会話するとすぐに立ち去り、その場を盛り上げた。

　セカンドライフの制限で、ひとつのサーバーが管理する土地には安定化の目的で人数制限をかける必要があり、前回は70人までしか入れなかったことから、今回はセカンドライフ内の別会場で動画で中継する新たな試みも行っている。ピーク時にメイン会場は約80名、サテライト会場となったMicrosoftのSIMであるMicrosoft Japanには約10名のアバターが参加、計90名がイベントに訪れたことになる。

　配布アイテムは、AMDがPhenomロゴをつけたTシャツ（愛称は“フェノT”）、Microsoftが「いぇーい」「ではVistaたんは帰ります」と“Vistaたん”の音声が付いたジェスチャー、さらにチャット時にWindows Vistaのロゴが出現するチャットキーボードなどのアイテム、九十九電機は肩に乗せた投影機から登録した画像を投影するフォトビューワー、サードウェーブはチャット時にDOSPARAブランドのデスクトップPCが出現するチャットキーボードを配布。これらはイベント終了後もしばらく会場で配布される。